89歳の求職広告「退屈で死にそうな私を助けて!」

89-year-old looking for work because he's 'dying of boredom'
89-year-old looking for work because he’s ‘dying of boredom’

英サウス・デボン在住の89歳の退役軍人、ジョー・バートレー(Joe Bartley)さんが、地元紙に出した求職広告が話題となっています。

「退屈で死にそうな私を助けて!」と訴えるキャチフレーズは、確かにインパクトありますね(^^)

バートレーさんが新聞広告を出したのは11月16日ですが、それ以来、電話が鳴り止まず、テレビやネットでの取材依頼が続き、遠くはスウェーデンからの取材もあったということです。実際に2件の採用の申し出もあったということです。

Pensioner Joe Bartley took out an ad in the local paper. / swns.com
Pensioner Joe Bartley took out an ad in the local paper. / swns.com

求職広告の内容は、
—–
高齢者、89歳、ペイントン地区での職を求む。週20時間以上。清掃や、簡単な庭仕事、日曜大工、その他いろいろ出来ます。老兵、空挺(くうてい)部隊出身。「退屈で死にそうな私を助けて!」
—–
バートレーさんは約2年前に妻のカサンドラさんを亡くして以来、1人で暮らしています。「家の中に入ると、独房に足を踏み入れたような気がする。話し相手が誰もいなくて」子どもはおらず、カサンドラさんの親族と定期に連絡を取ることはないが、求職広告がメディアで取り上げられたおかげで、旧友の何人かとは再び連絡がついたということです。

似たような境遇の退職者にアドバイスはと尋ねると、「ただそこに座って退屈なんてしてないで、何かに挑戦してみよう」という答えが返ってきたそうです(CNNインタビューから)

日本においても高齢化が進み、一人暮らしのお年寄りも多いと思います。世界に共通する高齢者問題にバートレーさんの発した「求職広告」は素晴らしい挑戦とアイデアのように思います(^^)

青春とは人生の一時期のことではなく心のあり方のこと。


ジェーン・へイニング(Jane Haining)さんの決意

Jane Haining / Yad Vashem
Jane Haining / Yad Vashem

ジェーン・へイニング(Jane Haining, 1897年6月 – 1944年8月)さんは、英スコットランド出身の宣教師です。

1932年(35歳)に、ハンガリーに宣教師として赴任することを望み、首都ブダペストで運営されていたユダヤ人向けミッションスクールで女生徒たちの世話をすることになります。身寄りのない子どもが多かった6歳から16歳まで、315人の子どもたちの先生、寮母さんとして慕われ尊敬されていました。

欧州はナチス・ドイツの台頭で状況は悪化し、宣教師たちには1940年までに英国に戻るよう勧告が出されます。へイニングさんは再三の帰国勧告にもユダヤ人女生徒たちを保護するとして、「子どもたちは日差しの降り注ぐ日にも私を必要としている。暗闇の日々ならなおさらそうだ」と、ブダペストに残る強い決意を表明していたことが史料に記録されています。

1944年3月にはドイツがハンガリーを占領、1944年4月25日にナチスの秘密国家警察(ゲシュタポ)にスパイ容疑で逮捕されます。女生徒たちとともにアウシュビッツ強制収容所に送られて、1944年7月に病気(腸チフス/飢餓)のため死亡(47歳)したとされます。1944年7月15日付の友人宛の手紙には、最後に「天国に向かう途中で、ここから報告することはあまりありません」と記されていました。

先ごろ、生前の写真や遺書(1942年7月付)などを含む新たな史料が見つかり、英国へ帰国できたにもかかわらず女性徒たちと同じ運命をたどることを選んだ、ジェーン・へイニングさんの自己犠牲の精神に、改めて称賛の声が寄せられています。

1997年1月27日にヤド・ヴァシェム(Yad Vashem)から「諸国民の中の正義の人」の称号が贈られています。2010年に英国政府がホロコーストのヒーロー(British Hero of the Holocaust)を授与しています。