シリアでまた民間人に化学兵器が使用される

Security Council Considers Situation in Syria
The Security Council met to discuss the alleged use of chemical weapons in an airstrike on 4 April in the Khan Shaykhun area of southern Idlib, Syria. Nikki Haley (centre), United States Permanent Representative to the UN and President of the Security Council for April, addresses the meeting. / UN Photo(Rick Bajornas)

米国のニッキー・ヘイリー(Nikki Haly)国連大使は、国連安保理の緊急会合で、幼児が横たわる写真を掲げて「この写真から目を背けることはできない」と語り、米国単独での軍事行動も辞さない決意を示しました。

ドナルド・トランプ米大統領は、アサド政権が「いくつもの一線」を越えたと非難して、「シリアとアサド政権に対する私の考え方は大きく変わった」と語っています。

シリアでまた、民間人に化学兵器が使われ、死者はこれまでに70人、数百人が手当てを受けています。多くの子供が犠牲になっています。
シリア北西部イドリブ県は、アサド政権と6年間にわたる内戦を続けている反政府勢力の支配地域。欧米各国はすぐにアサド政権の仕業だと非難したが、アサド政権は反政府勢力を非難しています。

シリアではこれまでもたびたび化学兵器が使用されてきました。2013年8月には、首都のダマスカス郊外でサリンを使った攻撃があり、数百人の民間人が死んでいます。このとき化学兵器をすべてOPCW=化学兵器禁止機関の監視のもとで破棄したはずだったのですが、隠し持っていたのでしょうか?

米英仏の3カ国は、化学兵器の使用を非難する国連安全保障理事会決議案を提起。国際調査団への協力をシリアに義務付ける内容を盛り込んでいます。しかし、ロシア外務省は、これは「偽情報」に基づいており「受け入れられない」として退けました。

インタファクス通信によると、ロシアのガチロフ外務次官は、非難決議案がこのまま採決されれば、ロシアは拒否権を行使するとの考えを示しました。

ドキュメンタリー映画「海は燃えている(Fuocoammare )」

Fuocoammare (2016) / IMDb

ジャンフランコ・ロージ監督の「海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜」は、アフリカ大陸にもっとも近いイタリア領最南端の島ランペドゥーサ島を舞台にしたドキュメンタリー映画です。

12歳の少年サムエレが生まれたこの島には、彼が知らないもうひとつの顔があります。それは、アフリカや中東から命がけで地中海を渡り、ヨーロッパを目指す多くの難民・移民の玄関口としての顔です。

島の自然の中で無邪気に遊ぶ少年サムエレの笑顔、過酷な海の旅を経て島へとやってきた難民の涙。
小さな島の中には死があり、そして、生があります。美しく詩情あふれる映像と共に描かれるそれぞれのストーリーがドラマチックに心を揺さぶる、静かな衝撃作です。

ジャンフランコ・ロージ監督が島へと移り住み、1年半をかけて温かくも冷静な眼差しで、島の「真の姿」を描き出したドキュメンタリーです。

ロージ監督は、二作連続で世界三大映画祭の最高賞を受賞しただけでなく、「ベルリン」「ヴェネチア」でドキュメンタリー映画で初の最高賞を受賞するという快挙を成し遂げています。
審査員長のメリル・ストリープは「現代を生きる私たちに必要な映画。この映画が世界中で公開されるためならどんなことでもする」と力強く本作を応援しています。

・第66回ベルリン国際映画祭金熊賞(グランプリ)受賞
・第89回アカデミー賞外国語映画賞イタリア代表
「海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~」は、2017年2月11日(土・祝)から Bunkamuraル・シネマほか全国で順次公開です。