Nobuyuki
10/13/2018 09:43

小さなフグが直径2mの幾何学的なサークルを描く

奄美大島の海底には、直径2mほどの幾何学的な円形模様(ミステリーサークル)が存在することは1995年頃から知られていました。ただ、誰が何のために作っているのかは長らく謎のままでした。そして、2011年になって砂のミステリーサークルが、新種(アマミホシゾラフグと命名)で小さなフグのオスが作った、メスをおびき寄せるための産卵床であったことが判明しました。

アマミホシゾラフグ(学名:Torquigener albomaculosus)/ BBC

東京大学生産技術研究所木下健教授の実験によると、中央部分にメスが産卵しますが、サークルがあることで卵は流れないことが分かったそうです。溝を上手に作れるフグほどメスが来るため、複雑な形のミステリーサークルを作れるフグがモテるのではないかと推察されています(^^)

白い水玉模様が特徴で体長約10cmの小さなフグが、どうやってこんなに巨大で、しかも正確な形状の構造物を作ることができるでしょう。動画を見た世界中の建築家やデザイナーの人たちも、アステカのデザインに似た素晴らしいアートを描く「小さなフグ君」に驚き、美しい幾何学的なミステリー・サークルを称賛しています。

A tiny Japanese puffer fish creates a grand sand sculpture on the featureless seabed by using his fins to dig furrows. / BBC

8月30日には、大阪大学ヒューマンウェアイノベーション博士課程と千葉県立中央博物館の共同研究グループが、アマミホシゾラフグが幾何学模様を形作る原理の一端を、行動解析を基に計算機シミュレーションにて解明して発表しました。この研究成果は8月17日に英国科学誌「Scientific Reports」(オンライン)にも公開されています(^^)

研究成果では「これほど興味深い現象は、めったになく、しかもそれが、フグの気まぐれに見える行動から、必然的に生まれるなどという「おもろい」発見は、エンタテインメントとして十分に成立している」としています(笑)

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