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攻撃続くアレッポ、破壊と人道危機が深刻化

シリアで2011年1月26日より始まったシリアの内戦。9月に、いったんは停戦したものの、再び戦闘が激化しています。

なかでも激しいのが、シリア北部最大の都市アレッポをめぐる攻防です。反政府勢力の支配地域に対してアサド政権側が空爆を強化。この2週間だけでも、300人以上が犠牲になりました。このうちおよそ3分の1は、子どもでした。

Shocking drone footage shows Aleppo destruction / euronews
Shocking drone footage shows Aleppo destruction / euronews

アレッポの市街地は主に、西部地域をロシアが支援するアサド政権が支配しています。そして、荒廃した東部(YouTube動画)を米国などが支援する反政府勢力が支配しています。

先月ごろからアサド政権が攻勢を強め、反政府勢力が支配する東部地域を完全に包囲。一気に制圧しようと、連日激しい空爆を続けています。シリア観光省が制作した、アレッポ西部の宣伝ビデオ(9/30公開/Facebook)には絶望感さえ感じます。

包囲された東部地域に残っているのは27万人余り。そのほとんどが一般市民で、人道危機が深刻化しています。病院までもが空爆の標的となり、医療体制は崩壊の淵に立たされています。人道支援物資を積んだ国連のトラックも攻撃を受け、支援の手はほとんど届いていません。

「国境なき医師団」は、ロシアとシリア政府は無防備な民間人にこうした苦しみを与えないよう、今すぐに無差別爆撃を停止しするように求めています。国連は、推計で27万5000人が住むとされるアレッポ東部が、2カ月程度で「完全に破壊される」かもしれないと警告しました。

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