The Arrival / Shaun Tan

絵本「The Arrival(アライバル)」が日本語に翻訳され、販売部数(4月の刊行から半年間で2万5000部)を伸ばしています。

不思議な建物や生き物、食べ物など、異国の風景が細部まで丁寧に描かれ、現実のどの国とも言えない空想的な世界は、中国系マレーシア人で1960年にオーストラリアへ渡ってきた父から聞いた体験談がモチーフとなっているということです。

作品の特徴は、セリフや文章がいっさい無いこと。コマ割りで構成された画面は「セリフのないマンガ」といった感覚で読むことができます。

新しい仕事を求め、妻子を残して未知の国に渡った男が、そこでの仕事を見つけて、家族を呼び寄せる…というような話です。

Shaun Tan with his much deserved (if ugly) World Fantasy Award / ktempest

あらすじだけを聞いても普通の話なのですが、素晴らしいのは作品中に現われる「未知の国」の描写です。
ユニークな建物や街の外観、妙な生き物が数多く登場するなど、おとぎの国が単色で幻想的に描かれています。

物語全体では、言葉も文化も違う「移民」というテーマやメッセージも表現されています。

この写真は、2007年の「World Fantasy Award」を受賞したときの写真です。

ショーン・タンさんの「THE LOST THING」は、第83回OSCAR 短編アニメ賞を受賞しています。


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