MSFリュー会長、エボラ出血熱とシリアのジレンマ

Dr. Joanne Liu / Facebook
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3月20日、国境なき医師団インターナショナルのジョアンヌ・リュー(Joanne Liu)会長が「日本記者クラブ」で会見を開き、西アフリカのエボラ出血熱の流行は「まだ終息していない」と強調。また、患者ゼロに向けて流行地域の医療システムを支える重要性を訴えました。

また、紛争が続いているシリアでは、医療を受けられずに苦しんでいる人びとへの援助と、スタッフの安全確保の両立が極めて難しいことを語っています。
約一時間の動画(通訳付)ですが、ぜひご覧下さい。

5年目に突入したシリア内戦では犠牲者は推定20万人とみられ、3月16日には塩素ガスとみられる窒息性ガスによる攻撃で6人が死亡、70人が負傷するなど、凄惨さを極めています。MSFは、シリア政府からは活動許可を得られず、反政府勢力の支配地域でシリア人医療者のネットワークを支援する形をとり、医療を受けられずに苦しんでいる人びとに治療を提供していました。

しかし、2014年1月に武装勢力(現在の過激派組織ダーイシュ:IS)に MSFスタッフ13人が拉致される事件が起き、これを機に「MSFの外国人スタッフは、シリア国内での活動を中断せざるを得ないと判断した」と説明。史上最大級の人道危機と、スタッフの安全とを天秤にかけなければいけない「MSFのジレンマ」と述べています。

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