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レイプ被害を受けたジャーナリストが世に問う「Black Box」

Shiori Ito / Facebook

2017年5月、ジャーナリストの伊藤詩織さんが、知り合いのジャーナリストに強姦されたと名乗りを上げて発言しました。相手の男性は、一切の違法行為を否定しています。

2017年10月に文藝春秋から刊行された伊藤詩織さんの著作「Black Box」は、Amazonカテゴリ「刑法・訴訟法」でベストセラー1位になっています。日本社会を考える上で興味深い一冊です。

内容紹介には、「真実は、ここにある。 なぜ、司法はこれを裁けないのか? レイプ被害を受けたジャーナリストが世に問う、法と捜査、社会の現状。尊敬していた人物からの、思いもよらない行為。その事実を証明するには、密室、社会の受け入れ態勢、差し止められた逮捕状、あらゆるところに”ブラックボックス”があった。司法がこれを裁けないなら、何かを変えなければならない。レイプ被害にあったジャーナリストが、自ら被害者を取り巻く現状に迫る圧倒的ノンフィクション」とあります。

伊藤詩織さんのジャーナリストとしての活動やプロジェクト、ソーシャルメディアは下記を参照してください。

Black Box: 伊藤 詩織 (著) / Amazon

2017年10月24日に伊藤詩織さんは、日本外国特派員協会で記者会見して、レイプ被害について、そして著作「Black Box」を出版する経緯や内容について語っています(下記YouTube)

12月29日の米ニューヨーク・タイムズは伊藤さんを取り上げ「She Broke Japan’s Silence on Rape」と題して記事を掲載しています。また、BBCラジオ番組「Business Matters」では、伊藤詩織さんに話を聞いています(以下は引用です。)

伊藤さんは「有力な政治家たちと深い親交のある人なので、とても怖かった。なので、名乗りを上げることが正しいのか、自分を信じてくれる人いるのか、かなり悩みました。」それでも結局、「警察に行こう」と決心しました。有名なジャーナリストを告訴すれば、日本でジャーナリストとして働くのが難しくなるのは分かっていました。」と語っています。

伊藤さんは性暴力は突然、いつ誰に起きるか分からない。世界のどこでも。でも私には、その後の展開の方がショックでした。本当に絶望的になりました。自分はこんな社会で暮らしているんだと、それまで気づいていなかったので。

最後に「いい変化がいくらか起きているので、私はとても前向きです」と語っています。