ティム・バーナーズ=リー: 次のウェブ(TED2009: Tim Berners-Lee)

Tim Berners-Lee: The next web

ティモシー・バーナーズ=リー(Tim Berners-Lee, 1955年6月8日 – )氏は、イギリスの計算機科学者です。ロバート・カイリューとともに World Wide Web(WWW)を考案し、ハイパーテキストシステムを実装・開発しました。また、URL、HTTP、HTMLの最初の設計は彼によるものです。

欧州原子核研究機構(CERN)内の情報にアクセスするためのグローバル・ハイパーテキスト・プロジェクトを提案し、1990年12月にNEXTSTEP上で世界初のWebサーバである httpdと世界初のウェブブラウザ・HTMLエディタである WorldWideWebを構築します。1991年8月6日に世界最初のウェブサイト http://info.cern.ch/ が構築されています。日本最初のホームページの公開は、1992年9月30日です。

20年前にWWWを発明して、彼の次のプロジェクトは「ウェブが文字や画像、動画を対象に行ったように、私たちのデータを解放し、データの相互利用方法の再構成を意図とした、オープンでリンクするデータの為の新しいウェブの構築です」と述べています。

1989年当時リー氏の提案に対して、上司は実際見てくれた訳ですが、彼の死後見つかった資料には欄外に鉛筆で「よくわからないが興味深い」と書かれていたそうです(笑) そこで「実行するかしないか」の決断はどの時代も同じですね。

新しい圧縮アルゴリズムのJPEGエンコーダー(Google: Guetzli)

Googleが新しい圧縮アルゴリズムを採用する JPEGエンコーダー Guetzli(グェツリ)を発表しました。Googleは通常の圧縮処理に比べ、画質を保ったまま35%小さい JPEG画像を生成できるとしています。

画像比較は、左から順に無圧縮オリジナル、libjpeg、Guetzliの順番です。

Figure 2. 20×24 pixel zoomed areas from a picture of a cat’s eye. Uncompressed original on the left. Guetzli (on the right) shows less ringing artefacts than libjpeg (middle) without requiring a larger file size. / Google

JPEG画像の品質は、色空間変換離散コサイン変換、量子化(Quantization)といった多段圧縮プロセスと密接に関わっています。Guetzliエンコーダーは、量子化の段階で、従来なら良質な状態が保てなくなるほど小さなファイルサイズをターゲットとし、従来の心理視覚モデルと Guetzli独自の心理視覚モデルの差を吸収するための検索アルゴリズムを使用することで、画質とファイルサイズのバランスをとっています。

こちらの画像比較では、左から順に オリジナル、Guetzli、libjpegの順番です。

Figure 1: Visualization of two details in an image, original in the left column,Guetzli in the middle, libjpeg on the right. Libjpeg shows more ringingartifacts than Guetzli.(pdf)

Googleが実施した人間のテスターによる評価では Guetzliを使って作り出した画像のほうが生成に時間はかかるものの、より好印象だったようです。Googleでは「これだけの画質なら圧縮時間を待つだけの価値がある」としています。また、Guetzliの心理視覚的アプローチがモバイルユーザーのためのロード時間と帯域幅コストを低減させ、画像の多いサイトがスムーズとなることを期待するとしています。

JPEGの圧縮率向上には Mozillaも取り組んでおり、高画質かつ圧縮効率の高いエンコーダー「mozjpeg」を開発しています。