なぜ画面を見て過ごしていると幸せから遠のくのか(TED: Adam Alter)

Adam Alter: Why our screens make us less happy.

身近にある電子機器の画面は、私たちにどんな影響を与えているでしょう? 心理学者のアダム・オルタ―(Adam Alter)さんは、そうした画面が私たちからどれだけの時間を奪い、それをどんな時間にしているのか研究しています。

スマートフォンやタブレット、コンピューターの画面をじっと見て時間を過ごすことで、どんなに惨めなことになりうるのか、そしてどんな対策が取れるのかを語ります。

オルターさんは「シリコン・バレーのすぐそばにある学校ウォルドルフ・スクール・オブ・ ザ・ペニンシュラでは 中学2年までコンピューターを使いません。とても興味深いのは、その学校に通う子どもの75%がシリコン・バレーにある優良ハイテク企業の幹部を親に持つことです。この話を聞いて、私は驚くと同時に興味を持ち、電子機器の画面が私や家族、愛する人たち、ひいては世の人々にどんな影響を与えているのかを深く考え始めました」と語っています。

どうすれば良いかを考えるヒントが西ヨーロッパにあります。職場でたくさんの素晴らしいアイデアが採用されています。オランダの例を1つ挙げます。こちらはある設計事務所です。ここでは机が天井から吊るされているんです。毎日夕方6時になると、誰にメールをしていようが何をしていようが机が天井まで上がっていきます。(笑) (拍手)

つながっていても孤独?(TED: Sherry Turkle)

Sherry Turkle: Connected, but alone?

シェリー・タークル(Sherry Turkle)さんは、1948年ニューヨークに生まれ、ハーバード大学を卒業。臨床心理学者で、マサチューセッツ工科大学(MIT)科学技術社会論の教授です。

シェリー・タークル教授の最新著作(2017年2月)に「一緒にいてもスマホ ―SNSとFTF―」があります。
急激に広まったスマートフォンは、いつどこででも連絡を取り合える日常を作り出しました。その反面、親子、友人、恋人同士の関係性にも大きな変化をもたらしつつあります。
家庭、学校、職場でいま起きている問題を豊富なインタビューで分析し、便利さと引き換えに失ったもの、またそれを取り戻す方法を提言する内容です。

一緒にいてもスマホ ―SNSとFTF― / シェリー・タークル、日暮雅通

下記のTED Talk「つながっていても孤独?」は、AI(人工知能)分野で第2位の人気トークになっています。

タークルさんは「つながっていても孤立するのはなぜでしょう? 孤立してしまうのは、孤独に耐える力や一人でいられる力を養わないからです。孤独の中で自分を見つけ、その上で他者に近づき真の関係が築かれます」 そして、「常に接続していることで孤独ではないと勘違いしてしまう。それは危険です。本当は正反対だからです。一人でいられなければ、より孤独になるからです。そして、子ども達に一人でいることを教えなければ、いつか孤独になってしまう」と述べています。

さらに「孤独はいいことだと考えてください。一人の時間を作りましょう。皆さんの子供たちにとても価値のあることだと教える方法を見つけましょう」と語っています。

AIやスマートフォンによって人間同士のつながりの定義が変わろうとしています。ネット依存症やスマホ依存症、そして「いじめ」とも関連する興味深い TED Talkです。