早稲田大学の調査報道メディア Waseda Chronicle(ワセダクロニクル)

早稲田大学拠点の調査報道メディア『ワセダクロニクル』

ワセダクロニクル(Waseda Chronicle)は、早稲田大学ジャーナリズム研究所(所長:花田達朗)を拠点とした非営利の調査報道メディアです。

早大ジャーナリズム研究所は、総合研究機構により任用が承認された招聘研究員のジャーナリストやエンジニアらが参加する任意団体です。
研究所に関わる各大学の教員から、推薦を受けたジャーナリストを目指す学生がリサーチャーとして参加し、調査報道ジャーナリズムを担っています。

最近の調査報道のモデルケースとしては、国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)南ドイツ新聞が共同して取材・発表した「パナマ文書」報道(2017年ピューリッツァー賞)があります。

日本のジャーナリズムが衰弱していると指摘されています。また、日本国内のメディアの大多数は企業によって運営され、広告モデルかコンテンツモデルを採用したものがほとんどです。調査報道に特化したメディアは存在しないと言っても過言ではありません。ジャーナリズムの衰弱は民主主義の衰退、世界の報道組織やジャーナリスト連携と発展を応援しています。

共同通信が全国の新聞に配信した記事が、電通グループによって「買われて」いた――。早稲田大学ジャーナリズム研究所の調査報道メディア「ワセダクロニクル」はその端緒を暴きました。クラウドファンディングで続報取材のため支援(5/31締め切り)を募っています。

2017年ピュリッツアー賞では、米国のNPO「プロパブリカ」や、巨大な農業利権と正面から取り組んだ発行部数が3,000、社員10人のストーム・レイク・タイムズ紙(The Storm Lake Times)の社説担当アート・カレン(Art Cullen)氏など、組織形態や規模に依らない受賞がありました。

2017年ピューリッツァー賞(The 2017 Pulitzer Prize Winners)

4月10日、2017年のピューリッツァー賞が発表され、ニュース速報写真部門では、米ニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたフィリピンのドゥテルテ大統領が始めた麻薬密売組織を撲滅するとした「麻薬戦争の暴力」を撮影したフリーランスのダニエル・ベレフラク(Daniel Berehulak)氏が受賞しました。
ベレフラク氏は、35日間にわたり41の犯罪現場で57件の殺人事件を撮影。薬物常習者と麻薬ディーラーは「全員殺す」という大統領の宣言により、ほとんどが警察か自警団によって殺害されています。

For powerful storytelling through images published in The New York Times showing the callous disregard for human life in the Philippines brought about by a government assault on drug dealers and users. (Moved into this category from Feature Photography by the nominating jury.) / The Pulitzer Prizes

特集写真部門では、シカゴ・トリビューン(The Chicago Tribune)のジェイソン・ワムスガンズ(E. Jason Wambsgans)氏が受賞しました。シカゴは米国で最も銃による犯罪件数が多い都市と言われ、銃撃事件が多発しています。事件の犠牲者となった10歳の男の子と、彼の母親や家族が、男の子の人生を一緒に戻そうと努力しているところを描写した素晴らしい写真です。

For a superb portrayal of a 10-year-old boy and his mother striving to put the boy’s life back together after he survived a shooting in Chicago. / The Pulitzer Prizes