死を逃れてミャンマーのロヒンギャ難民危機

安全求めてジャングル進む ミャンマー・ロヒンギャ難民 / BBC News Japan

ロヒンギャ(Rohingya people)とは、ミャンマーのラカイン州(旧アラカン州)に住む人々です。
ミャンマー政府及びラカイン州当局は、ロヒンギャは「ベンガル人」であり、自国民ではないという立場を取っています。その歴史的経緯や難民問題については下記をご覧ください。

仏教徒が大多数を占めるミャンマーでは、イスラム教徒の少数派ロヒンギャはかねてから差別と迫害の対象となってきました。

昨年秋にも警察や治安部隊、ラカイン州の仏教僧がロヒンギャを追い出そうと村に火をつけ、住民を襲撃したとされる事件が相次いでいます。ミャンマーの治安部隊は逆に、市民を攻撃するロヒンギャの武装勢力に対抗しているのだと説明します。

ロヒンギャが多く暮らす西部ラカイン州から、8月25日以降だけでも12万3,000人以上がバングラデシュに逃れたということです。

今年8月からの衝突では、ロヒンギャ武装勢力が25日に約30カ所の警察施設を襲撃したことをきっかけに始まっています。これを受けて、治安部隊が100人以上のロヒンギャを殺害したとされるほか、人権団体ヒューマンライツ・ウォッチは、ロヒンギャの村1カ所で700棟以上の家が焼かれた様子を示すという衛星写真・画像を公表しています。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、国境沿いのバングラデシュ側に設けられた2カ所の難民キャンプはすでに満員状態で、水や食用、医薬品を必要とする難民の数が、劇的に急増しているということです。

ミャンマーの治安部隊が掃討作戦を行うなか、多数のロヒンギャの人々が隣国バングラデシュに避難しています。人々は山を超え、ジャングルを流れる川の中を歩いて難民キャンプを目指しています。

バングラデシュのレストラン襲撃人質テロ事件

バングラデシュの服飾工場 / Wikipedia
バングラデシュの服飾工場 / Wikipedia

7月1日、バングラデシュの首都ダッカで発生したレストラン襲撃人質事件では、人質となったイタリア人9人、日本人7人、バングラデシュ人2人、インド人1人、米国人1人、合計20人の方々がテロリストに殺害されました。

犠牲になった方々の無念さを思うと言葉になりません。ご冥福をお祈りいたします。

バングラデシュは人口1億7,100万人の開発途上国であり、一人あたりGDPは年1,284ドルにとどまっています。
近年は膨大な人口と安い労働コスト、繊維産業の成長などが評価され、NEXT11の一国ともなっています。現在、バングラデシュの輸出の80%は繊維製品によって占められています。チャイナ+1の製造国として非常に注目を集めており、大手繊維メーカーなどの進出が多く行われており、バングラデシュ経済を担う一大産業となってきました。

最貧困国であるため、世界各国から多額の経済援助を受け取っています。日本は最大の援助国でもあり、6月29日には過去最大規模のバングラデシュ向け円借款契約の調印、署名式があったばかりです。

外務省は、日本人7人が ODA=政府開発援助の事業に携わっていたことを受けて、海外での国際協力事業に取り組む日本人の安全対策について検討する新たな会議を発足させる考えを明らかにしました。専門情報機関の設立を含めて、最新のITと情報通信手段を駆使した、一人一人に実効性のある安全対策(情報武装)が必要に思います。

  • Holey Artisan Bakery(Instagram) ホーリー・アーティザン・ベーカリー(レストラン)