イタリア地震:がれきの下で幼い妹を守った9歳の姉(Giulia)

The older one, Giulia, was sprawled over the smaller one, Giorgia. Giulia, dead, Giorgia, alive. / AP
The older one, Giulia, was sprawled over the smaller one, Giorgia. Giulia, dead, Giorgia, alive. / AP(YouTube)

イタリア中部で起きた地震では、これまでに291人の死亡が確認されました。国葬では、9歳の女の子ががれきの下で幼い妹をかばうようにして亡くなったことが伝えられ、イタリア国民は悲しみを深めています。

地震が起きてから丸4日がたち、これまでに21人の子どもを含む291人の死亡が確認されています。

8月27日、被災地では国葬が執り行われ、会場の一つでは、司祭が9歳のジュリア・リナルド(Giulia Rinaldo)さんの死について語りました。(YouTube)
ジュリアさんは、4歳の妹のジョージア(Giorgia)さんと祖父母の家を訪れていましたが、地震が起きてがれきの下敷きになりました。およそ16時間後に救助隊に発見されたとき、ジュリアさんはすでに亡くなっていましたが、姉のジュリアさんが抱きしめてかばうようにしていた4歳のジョージアさん(写真)は、ほぼ無傷で救出されました。

救助隊の一人はジュリアさんの棺に手紙を添え、その中で「救出が間に合わず、許してほしい。私のことを知ってもらうことはできなかったけど、君を愛しています」などと9歳のジュリアさんの死を悼んでいました。

ジュリアさんとジョージアさんは、仲のよい姉妹だったということです。

風光明媚な アマトリーチェ、地震で壊滅的な被害

アマトリーチェ(Amatrice)/ Wikipedia
アマトリーチェ(Amatrice)/ Wikipedia

イタリア中部で24日未明に起きた地震では、山あいにあるアマトリ―チェなど4つの自治体で大きな被害が出ていて、これまでに250人が死亡しました。

被災地では軍などが参加して救助活動が続けられていますが、余震が断続的に起きているため、壊れた建物や、かつては家だったがれきの山がさらに崩れるなどしていて作業は難航しています。

8月25日、レンツィ首相はローマで記者会見を開き、被災地に非常事態宣言を出すとともに、対策費として5,000万ユーロ(56億円余)を投入することを決めました。

壊滅的な被害を受けたアマトリーチェは、風光明媚な避暑地として知られ、また名物パスタもあって、多くの観光客が訪れていたということです。犠牲者の中にはルーマニア人やスペイン人など、外国人も複数含まれているという情報があります。

「アマトリーチェ」の名は、パスタに用いられる「アマトリチャーナ・ソース」でも知られています。アマトリチャーナは、スパゲッティ、ヴェルミチェッリ、ブカティーニなど、各種パスタに合わされ、ローマ料理の代表的なソースとして、世界的によく知られています。

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