グローバル時代の「文化の盗用」を考える。

一流モデルさん(モデルだけで年収5億円超)でありながら IT起業家を目指しているカーリー・クロスさんが、ファッション誌ヴォーグ(Vogue)3月号の特集で、日本の伊勢志摩で撮影してきた和風で芸術的な写真を公開したところ、いろんな意味で話題に…。なぜかもっぱら日本人以外の民族や人種の方々から、この写真は「日本人に対する差別だ、馬鹿にしてる、黒髪のカツラとかかぶせるくらいなら日本人のモデルを使えばいい」等々の厳しい批判や苦情が噴出。「実は、米国では、ちょっとした社会問題的なニュースになってたんですよ」と、ニューヨーク在住のりばてぃ♪さんが記事にしています。

Karlie Kloss in Elie Saab(2012)/ Wikipedia

「文化の盗用:Cultural appropriation」とは、文化的、宗教的な意味合いがある伝統をその意味を理解せず、勝手にトレンドとして使用を煽るような行動とされています。(CELESY, 2016年06月1日

「文化の盗用」に関する騒動は、ファッション界に限らずハリウッドや芸術分野でも、謝罪やイベント中止などに発展して先鋭化してきました。日本では文化的アイデンティティが希薄であり、「文化の盗用」という概念に敏感ではありませんでした。しかし、日本には昔からアイヌ民族琉球王国など、マイノリティ文化が存在しました。

これからの日本では、ますます移民の人達や外国人の観光客も増えてきます。文化の多様性や異文化について、教育やメディアを含めて考える時期だと思います。

Madame Monet in a Japanese kimono, 1875, Museum of Fine Arts, Boston

世界初の「FREE TO ALL」を掲げるボストン公共図書館

ボストン公共図書館(The Boston Public Library, BPL)は、米国のボストンにある米国最古の市立図書館です。1848年(嘉永元年)に創設され、会員制ではなく公衆に対して無料で公開された世界初の近代的公共図書館です。中央館のほかに26の分館を有し、約610万冊の一般図書に加えて約120万冊の貴重書、手稿本などを所蔵しています。重要な所蔵資料としては、シェイクスピアの初版本や、ジョン・アダムスの個人コレクションなどがあるそうです。

1858年に女子校の間借りを離れて新館に移ったボストン公共図書館は、蔵書冊数を急速に増やして米国議会図書館に次ぐ米国第2位の図書館となっています。また、会員制のボストン商人図書館など、先行するいくつかの図書館を吸収して、複数の分館をもつ大規模な公共図書館に発展しています。

Boston Public Library Reading Room / Wikipedia

ニューヨーク在住(Petite New York)のミキッシュさんがショートトリップでボストンに滞在、ボストンのフリーダムトレイルやミュージアム、グルメ、ホテルなどボストンの魅力を素敵な写真と動画で紹介しています。

そして、「ボストンでは美しいミュージアムの数々にも感動しましたが、もうひとつニューヨーク同様、それ以上かも、と思うほど美しく感動したものがあります」として、ボストン公共図書館の美しい内部を記事にしています。新館には「FREE TO ALL」を掲げ、多言語で「どなたでもご利用いただけます」と表示したオープン性は素晴らしいですね(^^)