機械に奪われる仕事 — そして残る仕事(TED: Anthony Goldbloom)

Anthony Goldbloom: The jobs we’ll lose to machines – and the ones we won’t

機械学習は、もはや信用リスク評価や、手紙の仕分けといった単純な仕事だけをこなすわけではありません。今では小論文の採点や病気の診断といった、ずっと複雑なこともできるようになっています。

将来私たちの仕事は、ロボットに取られてしまうのでしょうか?

機械学習エキスパートのアンソニー・ゴールドブルーム(Anthony Goldbloom)氏は「この子は、私の姪で名前をヤーリといいます。生まれて9カ月です。母親は医者で父親は弁護士ですが、ヤーリが大学に行く頃には、両親の仕事の様子は劇的に変わっていることでしょう」と語り始めます。

ゴールドブルーム氏は「各々の仕事の未来の運命は、ある1つの問への答えにかかっています。高頻度多量データ処理に還元できる部分がどの程度あり、前例無き状況への対応を求められる部分がどの程度あるのか? 高頻度多量データ処理については機械はどんどん賢くなっていきます。今では機械が小論文の採点をし、ある種の病気の診断をします。数年内には監査をしたり、法律上の契約書から一般的な表現を解釈出来るようになるでしょう」と語っています。

最後に「だからね、ヤーリちゃん。どんな仕事を選ぶにせよ、常日頃新しいことに挑戦することです。そうすれば、機械に先んじることが出来るでしょう。」とヤーリちゃんにアドバイスしています。このTED Talkは4分33秒と短いです(^^)

貧困は人格的な欠陥が原因ではない(TED: Rutger Bregman)

Poverty isn’t a lack of character; it’s a lack of cash | Rutger Bregman

オランダ人歴史学者で、ユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)支持者のルトガー・ブレグマン(Rutger Bregman)氏は、TED Talkで「貧困は人格の欠陥によるものではありません。貧困は現金の欠如によるものなのです。」と締めくくり、1,000人を超える観客から大喝采を浴びました。

「貧困層は不健康な食事をし、貯蓄が少なく、薬物をより頻繁に使用する傾向にある。なぜなら、基本的な欲求が満たされていないからだ」と述べ、「貧困は人格的な欠陥が原因ではなく、現金の欠如によるもの」と語ります。

ブレグマンは講演で、UBIのシステムをつくることは、これらの欲求を満たすのに一番手っ取り早くて簡単な方法であると述べています。

隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働 / ルトガー・ブレグマン (著), 野中香方子 (翻訳)

また、Amazonでベストセラー(カテゴリ)となっているなど、ブレグマン氏の著作「隷属なき道」も話題になっています。興味深い本です(^^)

いま「人間がAIとロボットとの競争に負けつつあること」、その結果「中流」は崩壊し「貧富の差は有史上もっとも広がりつつある」としています。
ブレグマン氏は、それに対する処方箋は、人々にただでお金を配ること、1日の労働時間を3時間にすること、そして国境線を開放することである。それこそが、機械への「隷属なき道」となるとしています。

現在、世界各国のユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)については、フィンランド、ケニア、カリフォルニア州オークランドなどで実験が行われています。
2017年の後半にはオランダとカナダで新たな試みがスタートする予定です。ブレグマン氏によると、すでに手段や研究結果、ニーズはそろっていて、あとは実行に移すのみだということです。