脳はどのように美しさを判定するか?(TEDMED: Anjan Chatterjee)

Anjan Chatterjee: How your brain decides what is beautiful

神経科学者のアンジャン・チャタジー(Anjan Chatterjee)さんは、最も魅力的な概念である「美しさ」の研究において、進化心理学と認知神経科学というツールを利用して「脳はどのように美しさを判定するか?」を講演しています。

チャタジーさんは「相手の中に美しさを見つけることは、もちろん判断は個人によりますがグループの存続に貢献する要素により形作られます。多くの実験によって、基本的ないくつかの要素が顔を魅力的にする事が示されました」と述べています。

美しさの基本的な要素「平均化、対称性、ホルモンの影響」について、それぞれ説明しています。
対称性では、1930年代にマクシミリアン・ファクトロヴィッチ(Maksymilian Faktorowicz)氏が、美顔測定器を設計する際に美しさにおける「対称性」の重要さを認識して、わずかな対称性の乱れを測定しています。そして、販売したのはそれを修正するための製品で、彼自身の名前を受け継いだ「マックス・ファクター」と紹介(写真)

「美しい人を見たときに脳では何が起こるのか?」の研究と実験から、「私たちの脳は、視覚と快楽を結び付け美しさに自動的に反応するとしています。どうやら私たちが美しい人を見ると、そのとき他の何を考えていようともいつもピーンと反応するようです」と興味深い成果も披露します(^^)

「美は良い事」そして「醜さは悪い事」という「刷り込み」をメディアが利用して「悪意のある人」を表現するという不当な扱いで増強されます。私たちは「この種の無意識の偏見を理解し、その人たちの外見ではなく行動によって判断する社会を目指していく必要があります」と述べています。

Max Factor Sr. in 1935, demonstrating his beauty micrometer device

この講演で、あなたの脳は変わる(TEDx: Lara Boyd)

Lara Boyd: After watching this, your brain will not be the same | TEDxVancouver

ブリティッシュコロンビア大学(UBC)のララ・ボイド博士(Dr. Lara Boyd)が、神経可塑性がいかにして我々に力を与えるかを説明しています。それは、私たちが脳を自分の望む形に変える力です。

ボイド博士の研究は、脳に損傷を負う人々にとってより効果的で新しい治療法の開発につながっていますが、同時に脳研究の応用範囲を広げる可能性を明らかにすることにも一役買っています。

最初にボイド博士は「容易に学べる人と、そうでない人がいるのはなぜでしょう?」と問いかけ、「学びについての疑問に大いに関心があります」と語り、歓声と拍手につつまれます(^^)

講演で、脳が学習を形成する際の変化の仕方では、「化学的な変化」や「ニューロン間の結合のあり方を変える構造的な変化」そして「機能的な変化」のそれぞれを説明して、「神経可塑性は脳全体で起きているのです」と述べています。

さらに、脳卒中を起こした脳の研究から私たちは多くを学んだとして、教訓の1つめは「脳の変化を起こす主体はその人の行動だということ」、2つめの教訓は「万能な学習アプローチは存在しない」と述べ、私たちの脳それぞれが持つ構造や機能の独自性を踏まえて、個別化医療だけでなく、教育分野における個別学習についても検討すべきとしています。

最後に「皆さんが遭遇すること、体験することのすべてが皆さんの脳を変えているのです」「今日からはご自分の思いどおりに脳を変えていってください」と述べています。アクセス数は1,300万回(TEDxの6番目)を超えた、脳研究の非常に興味深い TED Talk(日本語字幕あり)です。

21世紀の学校パーソナライズド ラーニング:AltSchool