北朝鮮の軍事施設と精密誘導大型貫通爆弾(MOP)

B-52 爆撃機からの投下実験(GBU-57 MOP)/ Wikipedia

北朝鮮が日本の北海道上空を通過するミサイルを発射(8/29)した際、日本の住民は避難し、トランプ大統領は「あらゆる選択肢がテーブルの上にある」と述べています。

また、北朝鮮が2回目の水爆実験に成功(9/4)した後、トランプ大統領は、攻撃するのかと問われ「今に分かる」と答えています。

米国の軍事オプションとして「ピンポイント空爆」が有ります。写真は米空軍によって開発された30,000ポンド(約13,600kg)の「バンカーバスター」精密誘導爆弾(GBU-57 MOP)です。

この地中貫通爆弾は、湾岸戦争開戦後に地下深くに存在するイラク軍司令部を破壊する目的で特別に開発された GBU-28(5,000ポンド(約2,270kg)、貫通力30m)よりも、総重量、威力、貫通力(70m以上)ともに大きなものです。

B-52爆撃機やB-2ステルス戦略爆撃機に搭載され、爆弾はGPSによって誘導されて正確に目標地点に命中した後、直径80cmの弾体が地中に70m以上貫通、爆発するとされます。

米国が警告している軍事オプションとはどのようなものなのか? 米空軍と海軍は世界最先端の局所空爆、ピンポイント空爆の能力をもっていますが、ただ孤立して引きこもってきた北朝鮮に実際に使える選択肢は限られてもいるようです(BBC寄稿:ジャスティン・ブロンク氏)

ジャスティン・ブロンク(Justin Bronk)氏は、独立シンクタンク「英国王立防衛安全保障研究所RUSI)」の研究員。空軍戦闘力と技術が専門です。


北朝鮮の核実験場や軍事施設の場所などの情報です。

大規模爆風爆弾兵器(MOAB)の投下映像を公開

長さ9.1m 直径1m以上の GBU-43/B(MOAB)

正式名称 GBU-43/B、通称 MOAB(モアブ: Massive Ordnance Air Blast、大規模爆風爆弾兵器)は、米国空軍が開発し、2017年1月現在で通常兵器としては史上最大の破壊力を持つとされる爆弾です。

長さ約9.1m、重さ約9,800kgの爆弾で、8,482kgの炸薬があります。基本的な設計思想は、ベトナム戦争及びアフガニスタン侵攻で使用されたデイジーカッターと同様の爆弾です。

巨大な爆弾のため通常の爆撃機には搭載できず、C-130やC-17などの大型輸送機の後部貨物扉から MOABを載せたパレットごとパラシュートで引き出されて空中投下されます。パレットから切り離された後は、GPS誘導により展開した格子状のフィンで方向を制御して降下するため、デイジーカッターより命中精度が良く、また高高度から投下できるため敵の対空砲火を浴びる危険性が少ないという利点があります。

4月13日、米軍はアフガニスタン東部ナンガルハール州のイスラム過激派組織イスラム国(IS)のトンネル複合施設に対し投下した際の様子を捉えた映像を公開(下記の映像)しました。

アフガニスタン国防省は、この空爆によりISの戦闘員36人が死亡したと発表しましたが、ISは14日、傘下の通信社アマック(Amaq)を通じた声明でこれを否定し、死傷者は出なかったと主張しています。

Kabul, Afghanistan
A GBU-43/B Massive Ordnance Air Blast bomb strikes an ISIS-K cave and tunnel systems in the Achin district of the Nangarhar Province in eastern Afghanistan at 7:32 p.m. local time April 13, 2017.