意識は「純粋な知能」とはあまり関係がない(TED: Anil Seth)

Your brain hallucinates your conscious reality | Anil Seth

サセックス大学サックラー意識科学センターのアニル・セス(Anil Seth)博士は、「私の研究では、意識が“純粋な知能”とはあまり関係がないことを証明しています。意識はむしろ、生存し呼吸する有機体であることとより結びついているのです」と語ります。

セス博士は意識には2つの面があり、「外的経験」と「内的経験」について面白い実験例を示します。

まず不明瞭で聞き取りにくい音声を再生。続けて、はっきりとした音声「ブレグジットはほんとうにひどいアイデアですね」という意味の音声を再生します。セス博士はもう一度、最初に流した不明瞭な音声を再生。そうすると、同じように聞き取りにくかったはずが、今度ははっきりと理解できます。いくつかの実験例に、会場は驚嘆した表情が溢れます(^^)

「幻覚が“制御されていない知覚”のようなものだとすれば、知覚そのものも幻覚のようなものなのです」「実際に、いま、この時も私たちは常に幻覚を見ています。ただ、人が自分たちの幻覚に対して“合意”するとき、それを現実と呼んでいるのです」と、セス博士は言います。

セス博士は、「意識は独特なかたちで、生存し呼吸する有機体(人)に織り込まれている」「人工知能(AI)が意識をもちうることや、ロボットに脳をアップロードすることに対する不安は必要ない」と述べています。AIを語るときに避けられない「人の意識とは何か」に迫る興味深いTED Talksです。

Passwordは、おかしな文字列より長く覚えやすいフレーズに(NIST)

A Wikipedia sign in form requesting a username and password / Wikipedia

米国の業界規格設定を手掛ける国立標準技術研究所(NIST)の「NISTスペシャルパブリケーション 800-63」は、今年6月に全面改定され、パスワードに関する指令の最悪の部分は捨て去られました。改定には2年かかり、作業を担当したNISTのポール・グラッシ氏によれば、改定は当初、簡単な編集で終わると考えられていたそうです。

2003年に作成された8ページの文書には、インターネットで使うアカウントを守る方法として、パスワードに記号や大文字や数字を盛り込み、定期的に変更するよう勧めていました。

いま世界に広まりつつある改定版には、パスワード期限のアドバイスはなく、特殊文字(記号)を必須条件にしていません。これらの規則はセキュリティーにほとんど役立たず、「使い勝手に悪影響を与えた」とグラッシ氏は述べています。

今では、おかしな文字列より長く覚えやすいフレーズの方が支持されています。さらに NISTによると「ユーザーがパスワードを変更すべきなのは、盗まれた兆候があった時だけです」と述べています。

パスワード研究者らによると、単語を4つ並べたパスワードの方が、それより短い奇妙な文字の寄せ集めよりもハッカーには破りにくいと言います。文字数が多い方が、それより少ない文字・記号・数字を並べたものより難しくなるためと述べています。

二段階認証など認証の多様化が進んではいますが、悩まされる事も多いパスワードの設定です。覚えやすい長い文字列、例えば自身が感動したフレーズ「love is love is love is love is love is love cannot be killed or swept aside.」なども良いかも知れません(^^)

NIST Advanced Measurement Laboratory (AML) building Gaitherburg, MD. / Wikipedia

パスワード管理に関する有名な冊子(NIST Special Publication 800-63)の執筆者ビル・バー氏(72)は、あれは失敗作だったと告白しています。