脳はどのように美しさを判定するか?(TEDMED: Anjan Chatterjee)

Anjan Chatterjee: How your brain decides what is beautiful

神経科学者のアンジャン・チャタジー(Anjan Chatterjee)さんは、最も魅力的な概念である「美しさ」の研究において、進化心理学と認知神経科学というツールを利用して「脳はどのように美しさを判定するか?」を講演しています。

チャタジーさんは「相手の中に美しさを見つけることは、もちろん判断は個人によりますがグループの存続に貢献する要素により形作られます。多くの実験によって、基本的ないくつかの要素が顔を魅力的にする事が示されました」と述べています。

美しさの基本的な要素「平均化、対称性、ホルモンの影響」について、それぞれ説明しています。
対称性では、1930年代にマクシミリアン・ファクトロヴィッチ(Maksymilian Faktorowicz)氏が、美顔測定器を設計する際に美しさにおける「対称性」の重要さを認識して、わずかな対称性の乱れを測定しています。そして、販売したのはそれを修正するための製品で、彼自身の名前を受け継いだ「マックス・ファクター」と紹介(写真)

「美しい人を見たときに脳では何が起こるのか?」の研究と実験から、「私たちの脳は、視覚と快楽を結び付け美しさに自動的に反応するとしています。どうやら私たちが美しい人を見ると、そのとき他の何を考えていようともいつもピーンと反応するようです」と興味深い成果も披露します(^^)

「美は良い事」そして「醜さは悪い事」という「刷り込み」をメディアが利用して「悪意のある人」を表現するという不当な扱いで増強されます。私たちは「この種の無意識の偏見を理解し、その人たちの外見ではなく行動によって判断する社会を目指していく必要があります」と述べています。

Max Factor Sr. in 1935, demonstrating his beauty micrometer device

観るのが楽しみな未来映画「ブレードランナー2049」

Blade Runner 2049 (2017) / IMDb

映画ブレードランナー2049(Blade Runner 2049)は、米国の2017年公開SF映画です。1982年公開の映画ブレードランナーの続編で、前作の主演ハリソン・フォードが同じリック・デッカード役で出演すします。また、前作の監督リドリー・スコットは製作総指揮に回り、ドゥニ・ヴィルヌーヴが監督しています。

映画ブレードランナーは「環境破壊により人類の大半は宇宙に移住し、地球に残った人々は人口過密の高層ビル群が立ち並ぶ大都市での生活を強いられていた。宇宙開拓の前線では遺伝子工学により開発されたレプリカントと呼ばれる人造人間が、過酷な奴隷労働に従事していた。
しかし、レプリカントには製造から数年経つと感情が芽生え、主人たる人間に反旗を翻すような事件が多発する。レプリカントを開発したタイレル社によって安全装置として4年の寿命が与えられたが、人間社会に紛れ込もうとするレプリカントが後を絶たず、「解任」する任務を負うのが専任捜査官ブレードランナーであった」(Wikipediaから)

初めてブレードランナーを観たときは、環境汚染にまみれた退廃的近未来都市像(2019年)の設定と、斬新な映像描写とデザインに魅せられ、人造人間レプリカントの悲しい運命も心に残っています。

2017年の現在、ロボットや人工知能(AI)が進展、環境破壊なども進み現実感をもって来ました。レプリカントも想像の世界ではなくなりつつあります。「人間性とは何か」を、この未来映画がどのように描いているのか観るのが楽しみです。

YouTube再生リストは、ブレードランナー2022(渡辺信一郎監督による前奏アニメ)、2036、2048、2049(日本語予告)、そして映画評論家 町山智浩の試写会感想の5本です。