意識は「純粋な知能」とはあまり関係がない(TED: Anil Seth)

Your brain hallucinates your conscious reality | Anil Seth

サセックス大学サックラー意識科学センターのアニル・セス(Anil Seth)博士は、「私の研究では、意識が“純粋な知能”とはあまり関係がないことを証明しています。意識はむしろ、生存し呼吸する有機体であることとより結びついているのです」と語ります。

セス博士は意識には2つの面があり、「外的経験」と「内的経験」について面白い実験例を示します。

まず不明瞭で聞き取りにくい音声を再生。続けて、はっきりとした音声「ブレグジットはほんとうにひどいアイデアですね」という意味の音声を再生します。セス博士はもう一度、最初に流した不明瞭な音声を再生。そうすると、同じように聞き取りにくかったはずが、今度ははっきりと理解できます。いくつかの実験例に、会場は驚嘆した表情が溢れます(^^)

「幻覚が“制御されていない知覚”のようなものだとすれば、知覚そのものも幻覚のようなものなのです」「実際に、いま、この時も私たちは常に幻覚を見ています。ただ、人が自分たちの幻覚に対して“合意”するとき、それを現実と呼んでいるのです」と、セス博士は言います。

セス博士は、「意識は独特なかたちで、生存し呼吸する有機体(人)に織り込まれている」「人工知能(AI)が意識をもちうることや、ロボットに脳をアップロードすることに対する不安は必要ない」と述べています。AIを語るときに避けられない「人の意識とは何か」に迫る興味深いTED Talksです。

映画 Alien: Covenant (2017) に登場するアンドロイド

Alien: Covenant (2017) / IMDb

リドリー・スコット監督の最新作エイリアン:コヴェナント(Alien: Covenant)には、マイケル・ファスベンダーが演じるアンドロイド「ウォルター」が登場します。

映画エイリアンには「アッシュ」、そしてプロメテウスの「デヴィッド」、スコット監督は宇宙船に必ず正体を伏せたアンドロイドを乗せています。

宇宙空間に宇宙船を送り込む巨大な惑星間企業にとって、多くの乗組員を監視する忠実な社員、その社員は人工知能(AI)のアンドロイドが最適だと言います。

同監督のアンドロイドたちはもともと、「2001年宇宙の旅」の「HAL 9000」から着想を得ているそうです。

動画(YouTube)では、3Dモデルでつくられた骨格、生命器官をモニタリングするタッチ画面、脳に挿入される特大のメモリと、アンドロイド「ウォルター」は不気味なほど「あり得る技術」でつくられている様子が解ります。

リドリー・スコット監督の「エイリアン:コヴェナント」という作品が挑むのは、人間のように行動するものを、人間がテクノロジーを使って生み出すべきなのかという問題提起でもあるそうです。生理的に衝撃を受けるような恐ろしいエイリアンと、最先端の不気味なアンドロイド「ウォルター」、面白そうですね(^^)

ロボットがロボットを手術/ボストンにあったコンピュータ博物館(1990年)