生きた化石と呼ばれる、かわいいナキウサギ(Pika)

頑張れ!エゾナキウサギ He can do his best. Pika / Shinji kawamura
頑張れ!エゾナキウサギ He can do his best. Pika / Shinji kawamura

新生代の第四紀、更新世(こうしんせい、Pleistocene)は、約258万年前から約1万年前までの期間で氷河期時代です。
この時代に誕生したナキウサギ(鳴兎、Pika, rock rabbit, whistling hare)は、世界中の山地に今も氷河期時代の姿を保って生息しています。
エゾナキウサギは、ユーラシア大陸北部に広く分布するキタナキウサギ(Northern Pika)の亜種で、氷河期にシベリヤ大陸から北海道に渡ってきたと考えられています。

ナキウサギは、寒さに強くて冬になっても冬眠しないで、夏期にため込んだ餌を食べながら冬を越します。エゾナキウサギの寿命は、他のナキウサギよりも短くて4~5年、「生きた化石」と呼ばれながら 200万年以上も一所懸命に生きる小さくてかわいい姿に「頑張れ!」と応援したくなります。

中国の研究者がこのほど、北西部の高山に生息する絶滅危惧種の小型哺乳類「イリナキウサギ(Google画像)」を約20年ぶりに発見し、縫いぐるみのような愛らしい姿をカメラに収めることに成功したそうです。体長約20センチで「ジャイアントパンダよりかわいい」とも言われています(^^)

哺乳類(人類)の祖先はネズミサイズの食虫動物

Artist's rendering of the hypothetical placental ancestor, a small insect-eating animal. / Carl Buell
Artist’s rendering of the hypothetical placental ancestor, a small insect-eating animal. / Credit: Carl Buell

人類を含む哺乳類の祖先は、虫を食べるネズミサイズの4足歩行動物だったとする研究論文が、2月7日に米科学財団(National Science Foundation)から発表されました。

6年に及ぶ国際研究では、現代と先史時代のさまざまな種の遺伝的・身体的特性を含む大量のデータを分析し、哺乳類の進化の詳細な系譜を再現。
中でも、人類やウマ、クジラなどを含む胎盤哺乳類に焦点を当てています。

これまで広く受け入れられていた仮説では、地球上の恐竜を含む全生物種の70%が消え去った大量絶滅以前にも多様な胎盤哺乳類が存在していたと考えられていました。

This shrew-sized Cretaceous-age mammal was uncovered in the Gobi Desert. / AMNH/S. Goldberg, M. Novacek
This shrew-sized Cretaceous-age mammal was uncovered in the Gobi Desert. / Credit: AMNH/S. Goldberg, M. Novacek

写真は、ゴビ砂漠で発見された白亜紀の小さな哺乳類。

今回の新説によると、恐竜が絶滅してから20万~40万年後、小さな胎盤哺乳類がさまざまな種に枝分かれを始め、驚異的な多様性を持つに至ったそうです。

従来説は、遺伝データのみに基づいていたのに対し、今回の研究では遺伝的証拠と解剖学、化石に残された証拠を組み合わせ、より詳細な胎盤哺乳類の進化史を描くことに成功しています。

主執筆者である米ニューヨーク・ストーニーブルック大学のモーリーン・オリアリー(Maureen O’Leary)氏とアメリカ自然史博物館は、特に重要な発見として、進化の分岐点を恐竜の絶滅後と特定できたことだと述べています。

哺乳類は「げっ歯類や霊長類は鳥類を除く恐竜たちと共存していたわけではなく、恐竜が絶滅してから間もなく、せわしなく動き回って虫を食べていた小さな動物から枝分かれした」と説明しています。