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愛らしいソマリ・ハネジネズミ(Somali sengi)を約50年ぶりに確認

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ハネジネズミ(跳地鼠)の一種ソマリ・ハネジネズミ(Somali sengi)が、アフリカ大陸東部ジブチで約50年ぶりに確認されました。地元では目撃談があったものの、科学的な記録ではこの「失われた種」が最後に確認されたのは1970年代だということです。愛らしい姿は、手のひらに収まるほどの大きさで、ゾウのように長い鼻が特徴です。

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Elephant shrew / Wikipedia

人目につきにくいこの動物は、ゾウでもネズミでもありません。センギとも呼ばれるハネジネズミは、ツチブタ、ゾウ、マナティーなどの遠い親戚にあたます。昆虫を主食とし、強力な脚を持ち、時速30キロ近くで走ることができます。ハネジネズミの仲間は世界に20種ほどが存在しますが、中でもソマリ・ハネジネズミが最も謎に包まれているそうです。

これまでの科学調査でも、数十年前に採取された39匹が、博物館に所蔵されているのみです。ソマリ・ハネジネズミはその名の通り、ソマリアにしか生息していないと思われていました。

米デューク大学キツネザルセンターのスティーヴン・ヘリテージ(Steven Heritage(ResearchGate))氏の調査チームは、2019年に「アフリカの角」と呼ばれる東部地域で調査を行っています。そこで、50年間も「消失状態」のソマリ・ハネジネズミを「再び捕捉」できたことに興奮したということです。

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Somali sengi (Somali elephant shrew) / Wikipedia

最終的に、今回の遠征調査で確認できたソマリ・ハネジネズミの数は12匹に上りました。この調査結果により、ソマリ・ハネジネズミは絶滅しておらず、ソマリアの国境をはるかに越えた範囲に生息していることが判明したと、調査チームは生物医学系の科学誌「PeerJ」に掲載された論文の中で述べています。

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