サハリン州郷土博物館(Сахалинский областной краеведческий музей)

バーチャル見学 / サハリン州郷土博物館

初代サハリン博物館は、1896年(明治29年)にアレクサンドロフスキー砦で創設。懲役を勤めていた活動家と、その知人たちやサハリン流刑地の行政機関の力で、民族誌、考古学、地質学、植物学、動物学などのコレクションが収集されました。(下記参照)

1937年、樺太庁博物館の建物は、日本の伝統的な建築「帝冠様式」です。樺太庁博物館ではサハリン南部の原住民の民族誌、古生物学、植物学などのコレクションが展示されていました。
そこではアイヌの言語学者 知里真志保、民族誌学者の山本としお、植物学者の菅原繁蔵などが活動をしていました。

九五式軽戦車 ハ号 / Wikpedia

九五式軽戦車は、日本戦車としては最多の2,378輛が生産され、第二次世界大戦中の日本軍の主力戦車として運用されていました。

アジア各国や米国、そしてモスクワなど世界中に展示されていますが、サハリン州郷土博物館にもあったんですね(^^)

この博物館には、社会の歴史や文化、サハリンとクリル列島の自然に関する本物の物を保管。展示されている物とコレクションの数は、20万個以上です。珍しい展示物の中に、サハリンの原住民(アイヌ、ウイルタ(オロック)、ニブフ)の伝統的な文化の古い物と、古生物学的なコレクションがあります。
「歴史的な地質学」や「古代文化と民族」「ロシアの懲役徒刑地とされたサハリン」などを展示、面白そうな郷土博物館ですね(^^)

The main museum of Yuzhno-Sakhalinsk in the city of Yuzhno-Sakhalinsk, Sakhalin Island, Russia. / Wikipedia Commons

グローバル時代の「文化の盗用」を考える。

一流モデルさん(モデルだけで年収5億円超)でありながら IT起業家を目指しているカーリー・クロスさんが、ファッション誌ヴォーグ(Vogue)3月号の特集で、日本の伊勢志摩で撮影してきた和風で芸術的な写真を公開したところ、いろんな意味で話題に…。なぜかもっぱら日本人以外の民族や人種の方々から、この写真は「日本人に対する差別だ、馬鹿にしてる、黒髪のカツラとかかぶせるくらいなら日本人のモデルを使えばいい」等々の厳しい批判や苦情が噴出。「実は、米国では、ちょっとした社会問題的なニュースになってたんですよ」と、ニューヨーク在住のりばてぃ♪さんが記事にしています。

Karlie Kloss in Elie Saab(2012)/ Wikipedia

「文化の盗用:Cultural appropriation」とは、文化的、宗教的な意味合いがある伝統をその意味を理解せず、勝手にトレンドとして使用を煽るような行動とされています。(CELESY, 2016年06月1日

「文化の盗用」に関する騒動は、ファッション界に限らずハリウッドや芸術分野でも、謝罪やイベント中止などに発展して先鋭化してきました。日本では文化的アイデンティティが希薄であり、「文化の盗用」という概念に敏感ではありませんでした。しかし、日本には昔からアイヌ民族琉球王国など、マイノリティ文化が存在しました。

これからの日本では、ますます移民の人達や外国人の観光客も増えてきます。文化の多様性や異文化について、教育やメディアを含めて考える時期だと思います。

Madame Monet in a Japanese kimono, 1875, Museum of Fine Arts, Boston