アイヌ語トランプ(Aynu language playing cards)

Aynu language playing cards / ことのは(及川久美子)

アイヌ語トランプは北海道の苫小牧市弥生町に住む及川久美子さんが、アイヌ語を広く知ってもらおうと訪日外国人向けに作成しました。

このトランプは、アイヌ文化の伝承者として知られる平取町二風谷に住む山道康子(アイヌ名:アシリ・レラ)さんの協力を得て、約半年間かけて完成させました。

アイヌ文化に関心を持ち、長年、アイヌ語に触れてきた及川さんは、「道内の地名の大半はアイヌ語に由来している。北海道が誇れる文化だが、消滅の危機にある」と話します。

アイヌ語トランプは、カードの上半分にさまざまなアイヌ語を記載。発音をカタカナとローマ字で表記し、その下に日本語と英語で語句の意味を記しています。54枚すべて違う単語で構成しています。

アイヌ語トランプは1,000円。白老のアイヌ民族博物館や苫小牧西港フェリーターミナルの土産店「メモリア」など、北海道内約20カ所で購入できます。

また、北海道デザインのアンテナショップ「MUSEUM STORE」や Amazonでも購入できます。
Amazonでは制作「ことのは」で、英訳付き「ことわざかるた」とともに出品しています。

Aynu language playing cards / ことのは(及川久美子)

アイヌ民謡のわらべうた:ピリカ ピリカ(Pirka Pirka)


グローバル時代の「文化の盗用」を考える。

一流モデルさん(モデルだけで年収5億円超)でありながら IT起業家を目指しているカーリー・クロスさんが、ファッション誌ヴォーグ(Vogue)3月号の特集で、日本の伊勢志摩で撮影してきた和風で芸術的な写真を公開したところ、いろんな意味で話題に…。なぜかもっぱら日本人以外の民族や人種の方々から、この写真は「日本人に対する差別だ、馬鹿にしてる、黒髪のカツラとかかぶせるくらいなら日本人のモデルを使えばいい」等々の厳しい批判や苦情が噴出。「実は、米国では、ちょっとした社会問題的なニュースになってたんですよ」と、ニューヨーク在住のりばてぃ♪さんが記事にしています。

Karlie Kloss in Elie Saab(2012)/ Wikipedia

「文化の盗用:Cultural appropriation」とは、文化的、宗教的な意味合いがある伝統をその意味を理解せず、勝手にトレンドとして使用を煽るような行動とされています。(CELESY, 2016年06月1日

「文化の盗用」に関する騒動は、ファッション界に限らずハリウッドや芸術分野でも、謝罪やイベント中止などに発展して先鋭化してきました。日本では文化的アイデンティティが希薄であり、「文化の盗用」という概念に敏感ではありませんでした。しかし、日本には昔からアイヌ民族琉球王国など、マイノリティ文化が存在しました。

これからの日本では、ますます移民の人達や外国人の観光客も増えてきます。文化の多様性や異文化について、教育やメディアを含めて考える時期だと思います。

Madame Monet in a Japanese kimono, 1875, Museum of Fine Arts, Boston