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Michael Timms

リーダーとしての力を手に入れる方法(TEDx: Michael Timms)

困難に直面したとき、あなたは他者を責めようとしていませんか? リーダーシップの専門家マイケル・ティムズ(Michael Timms)は、この本能がなぜ逆効果なのかを説明し、家庭でも職場でも、あなた自身と周りの人が前向きな変化を起こす力となる、効果的な自己責任の3つの習慣を紹介します。

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How to Claim Your Leadership Power | Michael Timms | TED

ここにいる皆さんの中に、子どもを時間通り家から出すのに困っている親御さんはいますか? 分かりますよね?(笑)まるで猫の群れのようです(笑)妻と私が3人の娘たちを急かし始めるのは、出発の時間よりもずっと前です。ある日は見事なまでに大混乱でした。大切なイベントに向かう5分前のことでした。長女が玄関先で読書をしているのを見つけ、次女はピアノを弾いていて、末っ子は靴下さえ履いていませんでした。娘たちに言いました、「読書は終わり、ピアノも終わり、靴下を履いて、みんな車に乗りなさい」5分後、誰も車に乗っていませんでした(笑)・・・私の最後の理性が消え去ったお話でした(笑)

ただ娘たちに少し責任を持ってほしかっただけなんです。時間通りに出かけることに。でもその時、経営者たちに教えていることを思い出しました。他者に責任感を持たせるなら、まず自分がお手本にならないといけません。ようやく自分が、無責任なことをしていたと気づきました。

私は同じ罠にはまっていたのです。多くのリーダーの立場にある人が陥りがちな罠にね。つまり、問題の原因を他者のせいにして自分の責任を考慮しないということです。経営者たちと仕事をする中で、他者のパフォーマンスを向上させる3つの強力な習慣を発見しました。私はこれを「個人の責任感の3つの習慣」と呼んでいます。

How to Claim Your Leadership Power
How to Claim Your Leadership Power | Michael Timms | TED

<習慣その1>責めない。最後に誰かを責めたときのことを思い出してみてください。どうでしたか? うまくいかなかったでしょう。なぜなら、私たちの脳は責められることを身体的な攻撃と同じように解釈するからです。責められると闘争・逃走反応が引き起こされ、脳の問題解決を司る前頭前皮質が実質的に機能停止してしまうのです。

<習慣その2>鏡を見る。私たちのほとんどは、他者のミスに気づくのがとても上手です。でも、自分が問題にどう寄与しているかには あまり気づきません。ある時、私の助手が高額なマーケティング資料を、多数の見込み客に発送するのを手伝ってくれました。3週間経っても全く反応がありません。全ての送付状で一つの変数フィールドを彼女は見落としていたんです。何千ドルも無駄になりました。彼女はひどく落ち込んで言いました「全て私のミスです」私は心の中で思いました「ご名答だ、全て君のミスだよ」(笑)

でも、自身を振り返ってみると、変数フィールドを黄色でハイライトしていなかったことに気づきました。他のテンプレートは全部そうしているのに。もしそうしていれば、彼女は見落とさなかったでしょう。問題に直面したら、こう試してみてください。自分に問いかけるのです。この問題における自分の責任は何かと。リーダーが最初に自分の責任を認めることで、他の人も安心して同じことができるのです。

<習慣その3>解決策を設計する。問題が起きた時、私たちの脳は本能的に現場に一番近い人を責め、他の原因を見落としがちです。幸いなことに解決策はあります。「システム思考」と呼ばれるもので、環境とプロセスが行動に与える影響に注目します。システム思考は、第二次世界大戦末期に生まれました。アメリカ空軍が気付いたのは、機械的な問題がないのに墜落する機体が多いことでした。彼らの結論は?「パイロットが無能だ」(笑)

調査の結果、問題はパイロットではなく、コックピットでした。例えば、見た目も触り心地も同じレバーが隣り合わせに配置されていたり、操縦装置の位置が機体によって異なっていたりしました。コンサルタントはコックピットを改善するよう提言しました。そうすれば墜落は減るはずだと。そこでアメリカ空軍は解決策を設計し、コックピットを単純化しました。

同様に、私も娘たちを責めるのをやめ、彼女たちの行動に影響する環境要因に気付きました。時計とスケジュール表を設置することで、自主的な行動に必要な情報を与えたのです。次に問題に遭遇したときには、この一連の習慣を試してみれば結果は変わるはずです。非難しない。自分を見つめ。解決策を設計する。あなたが他者に望む変化を自ら体現するのです。

私たちの世界は、問題と解決策に責任を持つ人々を切実に求めています。職場で、家庭で、そして社会で。その秘訣は、あなたがこれを実践すれば周りも従うということ、まるで魔法です。ありがとうございました(拍手)

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