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ワシントンDCの桜祭りとエリザ・シドモア(Eliza Ruhamah Scidmore)さん

全米桜祭り(National Cherry Blossom Festival)は、ワシントンD.C.で毎年春に行われるお祭りです。1912年(明治45年・大正元年)の3月27日に日本の東京市長であった尾崎行雄からワシントンに桜が贈られたことを記念して行われています。

Washington DC Cherry Blossoms - HDR / Nicolas Raymond
Washington DC Cherry Blossoms – HDR / Nicolas Raymond

公式に植樹される二十数年前の1885年(明治18年)、ナショナル・ジオグラフィック協会初の女性理事であったエリザ・シドモア(Eliza Ruhamah Scidmore)さんは、初の日本旅行からアメリカに帰国し、公共施設・公有地庁のアメリカ陸軍管理者に対して埋め立てが行われたポトマック川河畔沿いに桜の木を植えることを提案しています。

ポトマック河畔に桜の木を植えることを提案したエリザ・シドモア / Wikipedia
ポトマック河畔に桜の木を植えることを提案したエリザ・シドモア / Wikipedia

この提案は拒否されましたが、シドモアさんはすべての管理者にその後24年間にわたって提案し続けています。

シドモアさんは、たびたび日本を訪れた親日家で日本に関する記事や著作も残しています。

1896年(明治29年)には明治三陸地震津波の被災地に入って取材し、”Japan Tsunami: The Recent Earthquake Wave on the Coast of Japan”を ナショナル・ジオグラフィック・マガジン 1896年9月号に寄稿しています。

英語文献において「津波」 Tsunamiという言葉が用いられた、現在確認できる最古の例とされています。

明治17年から人力車で全国各地を駆け巡り、鋭い観察眼で明治中期の日本の世相と姿を生き生きと映し出した著書「シドモア日本紀行 明治の人力車ツアー(講談社学術文庫)」があります。

横浜外国人墓地にあるエリザさんの墓碑の傍らには、1991年にポトマック河畔から「里帰りした桜」が植えられ、「シドモア桜」と名付けられています。

Traditional Japanese view of the cherry blossoms (sakura) with reflecting water and a shrine (the Jefferson Memorial) in Washington, D.C.. / Wikinews
Traditional Japanese view of the cherry blossoms (sakura) with reflecting water and a shrine (the Jefferson Memorial) in Washington, D.C.. / Wikinews

ニューヨーク在住のミキッシュ(mikissh)さんがワシントンDCに花見に行ってきたようです。桜の綺麗な写真がたくさんあります(^^) 4Kで撮影した綺麗な YouTube映像があります。

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