地球規模の気候危機は、私たちの行動様式の変革を迫ると、フランシスコ教皇は述べています。バチカン市国から先見の明のあるTEDトークを行った教皇は、世界で深刻化する環境問題と経済格差に対処するための3つの行動指針を提示し、宗教や社会の垣根を越えて、私たち全員が地球を守り、すべての人の尊厳を高めるためにどのように協力できるかを示しています。4月21日、キリスト教カトリック教会のローマ教皇庁は、教皇フランシスコが亡くなったと発表しました。88歳でした。前日に復活祭（イースター）のミサのため聖ペトロ広場に出たのが、信者の前に姿を現した最後となりました
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フランシスコ教皇は、「科学は日々、より正確に私たちに伝えています。緊急の行動が必要であること、これは科学が言っていることです。急激かつ壊滅的な気候変動に対する回避の希望を持ち続けるために、私たちは今行動しなければなりません。これは科学的な事実です」と述べています。
本日は3つの行動指針を提案したいと思います。回勅ラウダート・シ（Laudato si’）に書いたように、統合生態学の旅における変化と正しい方向性、まず私たち全員が教育的な一歩を踏み出すことが必要です。
私の最初の提案は、 私たちの「共通の家」を守るための教育と、環境問題に理解を深めることをあらゆるレベルで促進することです。私たちはこれを理解しなければなりません。科学的データに基づいた教育、そして倫理的なアプローチも重要です。両方ともです。多くの若者が、すでに新たな生態学的・社会的意識を示しており、そして彼らの多くは環境保護のために、そして正義のために闘っています。
2つ目の提案として、私たちは「水と栄養」について焦点を当てなければなりません。安全で飲める水へのアクセスが不可欠かつ普遍的な人権です。そして、すべての人に適切な栄養を提供しする必要があります。それは人々の生存を決定するからです。非破壊的な農法による「食料の生産と流通」の全てのサイクルを行動指針とするべきです。
3番目の提案はエネルギー移行に関するものです。徐々に、しかし遅滞なく化石燃料をクリーンなエネルギー源に転換しなければなりません。科学者たちは2030年までに大気中に排出される温室効果ガスを大幅に削減する必要性を強調しています。私たちには数年しかありません。この移行は迅速であるだけでなく、現在および将来のエネルギー需要を満たすようにしなければなりません。また、エネルギー転換は貧困層や地域住民へ大きな影響があります。そして、エネルギー生産部門で働く人々にも影響を及ぼします。特に配慮した行動指針が必須です。
現在の経済システムは持続不可能です。私たちは道徳的義務と実際的な緊急性に直面しています。多くのことを再考する必要があります。「生産する方法」「消費する方法」「私たちの無駄な文化」「私たちの短期的なビジョン」「貧困層からの搾取」そして「彼らに対する我々の無関心」など。拡大する不平等、そして有害なエネルギー源への依存です。私たちはこれらすべての課題について考える必要があります。
カウントダウンという言葉が示すように、私たちは緊急に行動しなければなりません。私たち一人一人が重要な役割を果たすことができます。私たち全員が今日旅を始めるならば・・明日ではなく・・、未来は今日作られます。それは孤立して構築されたものではなく、むしろコミュニティと調和の中で・・。ありがとうございます。
- Our moral imperative to act on climate change — and 3 steps we can take | His Holiness Pope Francis（TED）
