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How to make your stress work for you

うまくストレスに対処するには?(TED-Ed: Shannon Odell)

  • TED

迫りくるプロジェクトの締め切りや家族との口論、そして気まずい瞬間においてでさえ、私たちの体は簡単にストレスを感じます。私たちは自分に降りかかる出来事を常に思い通りにできるわけではありませんが、ストレスを感じる出来事に備える方法はあります。では、どのようにして心身を鍛え、ストレス反応をコントロールできるようになるのでしょうか?シャノン・オデル(Shannon Odell)博士が、ストレスに対処するためのベストプラクティスを共有します。

How to make your stress work for you
How to make your stress work for you – Shannon Odell / TED-Ed

瞳孔が開き、視界が一気に鮮明になります。疲労は消え、代わりに心臓が高鳴り、緊張感が高まります。筋肉はこわばり力が入ります。そして一瞬、時間の流れがゆっくりになったように感じます。なぜでしょう? カフェテリアの真ん中で、不器用にもトレイを落としてしまったのです。

私たちの心と体が、日常の出来事に対して一見過剰に反応するのは珍しくありません。これはホルモンと生理的な変化の反応を指し、私たちの先祖が命の危険を伴う状況から逃れるために進化したものです。たとえば毒ヘビを避けたり、突進してくるハイエナから逃げたりすることです。しかし、この闘争・逃走反応は、現代のストレス要因にはあまり合わないかもしれません。

多少のストレスは モチベーションを高める効果があります。迫りくるリサイタルのプレッシャーほど、効果的なものはありません。多少のストレスなら学習にも役立つかもしれません。学習に欠かせない脳領域である海馬には。ストレスホルモンであるコルチゾールに反応する受容体が豊富に含まれています。実験室での研究では、記憶課題の前に急激な温度変化などの軽いストレス要因を加えると、パフォーマンスが向上すると分かっています。さらに10代の頃には脳の回路が再構築され、探求や学習が促進されます。

your stress work

How to make your stress work for you – Shannon Odell / TED-Ed

どの程度のストレスが過度だと言えるのでしょうか? ストレスは人それぞれ異なるため、断言するのは難しいです。遺伝や環境、さらには年齢といった、さまざまな要因が体の反応に影響を与える可能性があります。しかし、どのような状況であってもストレスへの対処を少しだけ楽にしてくれるツールがあります。

たとえば、運動は新しい神経細胞の生成を促し、ストレスに対する脳の耐性を高めるのに役立つと考えられています。公園を走ることや、友人とバスケットボールの試合を行うことも、ストレスを感じていることから意識を逸らすのに効果的です。

また、ストレスの多い状況では一呼吸を置いたり、毎日日記を書いたりといった単純な行動が大きな意味を持つことがあります。こうした行動は、マインドフルネス・プラクティスとも呼ばれ、時間をかけて自分の考えや感情を、これまで以上に深く理解し、今この瞬間に意識を集中させる助けとなります。

私たちは、自分に降りかかる出来事を常に思いどおりに出来るわけではありません。しかし、迫りくる締切や気まずい会話、そして、飲み物をこぼしてしまう場面にも、うまく対処する方法はあるのです。

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