アイヌ語トランプは北海道の苫小牧市弥生町に住む及川久美子さんが、アイヌ語を広く知ってもらおうと訪日外国人向けに作成しました。
このトランプは、アイヌ文化の伝承者として知られる平取町二風谷に住む山道康子(アイヌ名:アシリ・レラ)さんの協力を得て、約半年間かけて完成させました。
アイヌ文化に関心を持ち、長年、アイヌ語に触れてきた及川さんは、「道内の地名の大半はアイヌ語に由来している。北海道が誇れる文化だが、消滅の危機にある」と話します。
アイヌ語トランプは、カードの上半分にさまざまなアイヌ語を記載。発音をカタカナとローマ字で表記し、その下に日本語と英語で語句の意味を記しています。54枚すべて違う単語で構成しています。
アイヌ語トランプは1,000円。白老のアイヌ民族博物館や苫小牧西港フェリーターミナルの土産店「メモリア」など、北海道内約20カ所で購入できます。<追記:2023年1月、取扱は確認を要します。>
<追記:2023年1月>及川久美子さんがアイヌ語を学べるトランプの第2弾を完成させました。裏面が濃い紫色のアイヌ文様をデザインしたカードが特徴的。「第1弾に入り切らなかったアイヌ語を採用したそうです。多くの人に手に取ってほしい」と話します。
- アイヌ語トランプ(フェアトレードショップ) 通販
- アイヌ語トランプ第2弾完成、弥生町の及川さん制作「歴史、文化知って」 (3/27, 2021 苫小牧民報社)