2016年12月12日にクリーンエネルギー技術を支援する連合体 Breakthrough Energy Coalition(BEC)のメンバーによる新たな基金 Breakthrough Energy Ventures(BEV)の設立が発表されました。米Microsoft共同創業者のビル・ゲイツ氏らが10億ドル超を出資します。
2015年11月に設立されたBECは、テクノロジー、金融分野の有力メンバーをこぞったグループで、クリーンテックの公的援助、調査研究活動に力を入れている途上国のスタートアップを中心に、2020年までに総額300億ドルを投資することを約束しています。
BEVは、安価で信頼性のある電力、農産物、商品を温室効果ガス排出量ゼロ(ゼロエミッション)で供給することを目的とします。
主な投資対象として発電および蓄電、輸送機関、農業、エネルギーシステムの効率化などを挙げています。
- Who We Are(Website) Breakthrough Energy Coalition(BEC)の参加メンバー
今回の基金 BEVには、ビル・ゲイツ(Bill & Melinda Gates)をはじめ、ジェフ・ベゾス(Amazon)、ヴィノド・コースラ(Khosla Ventures)、ジャック・マ(Alibaba)、ジョン・ドーア(KPCB)、孫正義(SoftBank)ら、合計20人の著名なビジネス・リーダーが新しいBreakthrough Energy Ventures(BEV)に出資することを決めました。
- Media Resources(BEC) Press Release, The Landscape Of Innovation
- A New Model for Investing in Energy Innovation(Bill Gates)
ゲイツ氏はトランプ氏との会談を終え、記者団に対し「保健、教育、海外支援やエネルギー分野へのインパクトにおいて、イノベーション(技術革新)が果たし得る貢献について良い話し合いができた」と語っています。
- ゲイツ氏がトランプ氏と会談、技術革新めぐり「良い協議できた」(12/13 ロイター)