アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ市は、実際に乗客を空輸する新しいドローン・システムを、早ければこの7月にもスタートさせるようです。
ドバイの道路運輸局は同市で開催された World Government Summitカンファレンスで「空飛ぶタクシー」の計画を明らかにしました。ドバイ市は一定のルートに沿って乗客を空輸するサービスをスタート、機体は Ehang 184という電気モーター利用のドローン・クアドコプターです。
Ehang 184は、乗客定員1名、最大重量は100kgのドローンで、平均速度は時速60km、1回の充電で約50km飛べます。すべてのドローンは、ドバイ市のコマンドセンターから集中管理され、すでにテスト飛行を開始しているというので、単なる話題作りのプロジェクトではないようです。
UAEは、ドバイ国際博覧会(Expo 2020 Dubai)に向けて、初の商用ハイパーループ輸送システムをドバイ-アブダビ間に建設することを2016年11月8日に発表しています。ドバイの先進的な交通輸送システムも面白そうです(^^)
この自動操縦の「空飛ぶタクシー」ですが、先進的な輸送システムとして大都市圏に相応しいと考えがちです。しかし、そのラストワンマイル機能や無人の自動操縦機能に着目すると、日本の人口減少・少子高齢社会対策でもある連携中枢都市圏構想などに必要な輸送システムのように思います。
無人の輸送システムは、医療や福祉、公共サービス、生活支援を提供する人に優しい社会システムとして、高齢化が進む日本こそ積極的な規制緩和と研究開発を進めるべきだと思います。
- ドバイ、この夏にも空飛ぶドローン・タクシー導入へ―ビデオからすると本気らしい(TechCrunch Japan)