2001年4月8日午前11時、北海道平取町二風谷発のアイヌ語を交えた初のミニFM放送が開始されました。周波数76.1MHzで「二風谷こども図書館」をスタジオとして月一回生放送されています。「FMピパウシ」は故萱野 茂氏が「アイヌ語が生きた言葉としてよみがえること」を願っての開局です。また、新聞「アイヌタイムズ」は萱野志朗氏が「独立した言語であるアイヌ語による新聞を作ろう」と呼びかけ、アイヌ語ペンクラブを結成して1997年の3月に創刊、日本で唯一のアイヌ語だけの新聞です。アイヌのメディアとして20年以上にわたり、アイヌ文化の振興を担っています。
- ミニFMラジオ放送「FMピパウシ」(公式サイト) エフエム二風谷放送
- 新聞「アイヌタイムズ」(浜田 隆史) 小樽市のラグタイムギタリスト
「FMピパウシ」のサイト上ではRealAudioファイル(.ra)になっていますので、無料のメディアプレイヤーなどで聴くことができます。また、提携するミニFMラジオ局では番組放送の他に、radiko(ラジコ)やポッドキャスト、YouTubeでも配信されています。下記に提携局のYouTubeとリンクを掲載しています。
新聞「アイヌタイムズ」は各号12ページほどで年4回発行しています。話題も自由、四季折々の話からインターネットの話題まで雑多な内容です。本文は、アイヌ語カナ表記とローマ字表記を併用し、ローマ字には必要に応じて例外アクセント表記も付けています。アイヌタイムズ本紙の日本語訳を収めた「アイヌタイムズ日本語版」を、3ヶ月遅れで別に発行しています。
アイヌタイムズは、札幌のサッポロ堂書店で購入できます。アイヌ語ペンクラブでは、皆さんからのアイヌ語による投稿を募集しています。題材、形式、ページ数などは自由としています。
- アイヌタイムズの購入方法(浜田 隆史)
- 北海道エスペラント連盟(Website)
北海道の平取町に新聞やラジオ局を自ら運営し、アイヌ文化を発信している人がいます。20年以上にわたり独自のメディアで伝え続ける思いに迫ります。(2023年1月6日放送 STVニュース北海道)
<提携ミニFMラジオ局>
- 神戸長田の多文化・多言語コミュニティ放送局│FMわぃわぃ│FMピパウシ, YY音源ライブラリ(Website) オンデマンド/ポッドキャスト/YouTube
- おびひろ FM WING(エフエムウイング)(Website) 周波数76.1MHz
- 恵庭市 e-niwa(いーにわ)(Website) 周波数77.8MHz