コンテンツへスキップ

リスの祖先は映画「アイスエイジ」のスクラット?

  • Media

世界遺産に登録されているアルゼンチンのイスキグアラスト/タランパヤ自然公園群からは、三畳紀の陸上の堆積物が広く露出し、最初期の恐竜を含めた当時の爬虫類の化石を多く産出します。ここから現代の「リス」と同一種でありながら、長く鋭い牙を持つ新しい種の化石が発見され、2億3100万年前の「リス」のイメージ画像が話題になっています(^^)

El “Scrat” del Triásico medía unos 25 centímetros de longitud (Ilustración: Jorge A. González).

発見された新種の学名は Pseudotherium argentinus になりましたが、一時は映画「アイスエイジ」に登場するキャラクターのスクラット(Scrat)に酷似していたので、命名を検討したそうです。フサフサした尻尾ではない(笑)

スクラットは、ドングリが大好きなリス(Squirrel)とネズミ(Rat)の合いの子のような架空の動物です。2011年にもアルゼンチンで白亜紀の地層から、体長が10〜15cmでスクラットによく似たクロノピオ・デンティアクトゥス(Cronopio dentiacutus)という「リス」の化石が発見されています。

サンファン国立大学自然科学博物館の古生物学者、リカルド・マルティネス(Ricardo Martinez)博士は、平べったく牙が非常に長い頭蓋骨の骨を発見しました。米テキサス大学とともに研究を進めた結果、この骨は2億3100万年前の生き物とされ、リスに近い生物であることが判明しました。

胴体の大きさはおよそ25cmで、現代の「リス」とさほど変わらない大きさだということですが、明らかに異なるのは鋭い牙です。いまのリスのようにどんぐりや木の実は食べていなかったと見られ、主に昆虫や小動物を捕食していたとみられています。

最初の哺乳類が現れたのは三畳紀と言われていますが、人類を含む哺乳類の祖先は、虫を食べるネズミサイズの4足歩行動物だったとする研究論文が、2013年2月に米科学財団(National Science Foundation)から発表されています。その中で、小さな「胎盤哺乳類」が驚異的に多様化したのは、恐竜が絶滅(約6500万年前)してから20万~40万年後としています。面白いですね(^^)

哺乳類(人類)の祖先はネズミサイズの食虫動物


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください