アフリカの南スーダン共和国は2011年に独立した世界で最も新しい国です。しかし、2013年には新たな内戦に突入し、人びとは現在も暴力と医療システムの欠如によって命の危機にさらされ、国連によると難民と国内避難民は400万人以上にのぼっています。国連が定める社会的・経済的な分類の後発開発途上国(Least developed country、略語:LDC)、最貧国となっています。
国境なき医師団(MSF)は、南スーダンでの医療援助活動を独立前の1983年に開始、2017年には年間約93億円の資金を投じ、3,500人以上のスタッフが活動しています。南スーダンでの医療援助は、MSFが活動する約70ヵ国中で最大規模となっています。
MSFは、南スーダンでの医療援助活動とともに、世界の関心を高めるため、医療援助の中で見聞きする人道危機や現地の人々の声を届ける「証言活動」を重視しています。制作したキャンペーン動画では、多様な年齢、職業の生活者に、様々な場面に対して直感で答えるシチュエーションテストを実施しています。
たくさんの命が消えている南スーダンの人道危機に基づいた答え(現実)を、MSFの看護師・白川優子さんが実体験とともに解説しています。#答えは変えられる。
- 南スーダン広報キャンペーン「答えは変えられる。」を開始 ~動画、ウェブ、謎解き体験型イベントで訴求~(国境なき医師団)
- “世界で最も新しい国”に医療がない 活動責任者と日本人医師が報告(2/8 国境なき医師団)
JICAでは、南スーダンに対して(1)新国家建設支援(インフラ整備・ガバナンス能力強化)(2)基礎生活向上支援(BHN)(3)食料安全保障支援を重点分野として支援しています。