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中国・イラン横断鉄道(現代版シルクロード)開通

First Chinese train arrives in Iran via Silk Road / PressTV
First Chinese train arrives in Iran via Silk Road / PressTV

2月15日、アジア横断鉄道としてこれまで建設が進められてきた路線の内、中国の上海とイランのバンダレ・アッバースとの間、9,500Kmを14日間で結ぶ中国・イラン横断鉄道が開通しました。

上海を出発した最初の列車が、カザフスタン、トルクメニスタンを経由、貨物を満載してホルムズ海峡北岸に位置する港町バンダレ・アッバースに到着しました。

これまで海路で1カ月以上かかっていた中国・イランの物資運搬路線は、大幅な期間短縮が図られたことになります。
イランは、これまで核問題に伴う欧米の経済制裁を受けてきたということもあり、貿易先は中国やロシアなどの旧東側諸国などに限定されてきました。

バンダル・アッバース市街 / Wikipedia
バンダル・アッバース市街 / Wikipedia

現在、イランの貿易の3分の1は中国とのもので占められる状況ともなっており、中国・イラン間の鉄道路線が開通したことを受けて、両国では更なる貿易の相互拡大を図っていくことを計画しています。

ユーラシア大陸を横断する東西交易の道、そして東洋と西洋の異文化が交錯する道「シルクロード」。

現代版シルクロード構想「一帯一路」は、習近平国家主席が2015年3月の全人代(全国人民代表会議)で、前面に打ち出した戦略方針で、アジアと欧州の陸(一路)と海(一帯)を結ぶ経済圏を対象に、中国が中心となってインフラなどを整備・開発するという壮大な計画です。

国際開発金融機関のアジアインフラ投資銀行(AIIB)は、この構想を実現するための金融機関だったのですが、欧州諸国(10数カ国)の参加でその位置づけも修正を迫られています。人民元安と株安に見舞われた中国経済、習近平政権は構造改革路線を掲げていますが、持続可能な安定成長に移行できるのか世界が注目しています。

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