Amazon主催のロボットコンテスト「Amazon Picking Challenge 2016」で、オランダにあるデルフト工科大学のチーム(Delft)が、Amazonの倉庫での作業を人間に代わって最もうまく行えるロボットを開発したとして、5万ドル(約510万円)の優勝賞金を獲得しました。
世界中から集まった他の15のチームを破った同大学のチームは、20個の商品をコンテナから取り出して、荷物を傷つけることなく指定された棚に正確に置く作業や、その逆に棚の商品を取り出す作業を最もすばやく行うことができました。
「カゴの中から目的の賞品を選び出し、棚に置く」という「Stow(収納)」の作業と、反対に「棚にある商品を選んで取り出して、カゴに入れる」という「Pick(取りだし・ピッキング)」。この2つの作業が課題として与えられており、いずれの作業も数ある商品をロボットが自動で見極め、人の操作なしに正確に作業を行うことが求められています。
Delftのロボットは、商品を棚に並べる「Stow」のタスクをほぼ完璧にこなすことに成功。商品を取り出す「Pick」の作業では、日本から参加したチーム「PFN(2位)」と接戦を繰り広げましたが、最終的には最初の商品をピッキングするまでに要した時間が30秒早かったことで勝利を獲得したとのことです。
このロボットコンテストの内容については、2015年(Amazon Picking Challenge 2015)に参加した「Team C^2M」の解説が分かりやすいです。2016年の Team C^2Mは8位のようです。
- 機械知覚&ロボティクスグループ/中部大学(mprg.jp) Team C^2M