多くの人々は「幸せ」と「感謝の心」の関係はとても簡単なものだと言うでしょう。幸せな時に感謝の心を持つのだと。しかし、もう一度考えてみてください。幸せな人々は本当に感謝しているのでしょうか？ かなり多くの人々は、幸せだろうと思う全てのものを持っていても、幸せではありません。では、どうすれば感謝の心は動き出すのでしょうか？ 感謝しながら生きるための鍵となる要素を探っていきましょう。
[Directed by Avi Ofer, narrated by Adrian Dannatt and David Steindl-Rast, music by Stephen LaRosa].
デヴィッド・スタインドル=ラストさんの人気TEDトーク（TED2013）は下記にあります。
何があなたを幸せにしますか？ 感情を解き放ってくれるであろう、人生の節目や成功、所有物を想像することはできますか？ このデヴィッド・スタインドル=ラストによる人気のTEDトークのアニメ版（TED-Ed）では、世の中を生きていく上でのちょっとした修正が、あなたの視点や感じ方、行動をいかに変えるかについて、ブラザー・デヴィッドが説明しています。
私たちが欲しがらない不幸をたくさん抱えている人を知っています。彼らは心底幸せです。彼らは幸せに溢れていてあなたは驚くでしょう。なぜでしょうか？ それは感謝の心があるからです。
では、本当の意味での「感謝の心」とは一体何なのでしょう？ 私たちに与えられるもので、私たちにとって価値のあるもの、それは真に与えられるものです。この２つは一緒でなければなりません。それは価値あるものであり、真に与えられるものでなくてはなりません。そして、この2つが一緒になるとき、心の中に感謝の心が自然と湧き上がり、幸せな気持ちも心の中に自然と湧き上がります。感謝の気持ちはこのように起こるのです。
では、私たち一人一人が感謝して生きる方法は、どうすれば見つかるのでしょうか？ 時々ではなく、一瞬一瞬に感謝する方法です。どうすればよいでしょうか？ それは、とても簡単な方法です。立ち止まり、見て進むのです。それだけです。そして、立ち止まったら次は見ることです。見てください。目を開けて耳を澄まし鼻を研ぎ澄ませてください。私たちに与えられた、この素晴らしい豊かさに全ての感覚を解き放ちます。それには終わりがありません。そして、私たちに与えられたものを楽しむこと、それが人生のすべてです。
すると、私たちは他者を助けるための機会、他者を幸せにする機会に向けても心を開くことができます。なぜなら、私たちの幸せとは、みんなが幸せであることだからです。そして、その機会に心を開いた時、その機会が何かをするように私たちを誘ってくれます。立ち止まって、見て、進む。そして、実際に行動に移してください。
感謝の気持ちがあれば、不足感ではなく充足感から行動を起こし、進んで分かち合うようになります。感謝の気持ちがあれば、人との違いを楽しみ、全ての人に敬意を持ちます。そして、それが私たちが生きる権力のピラミッド構造を変えてくれます。
私たちに必要なのは小さなグループのネットワークです。お互いを知り交流し合う小さな小さなグループです。そして、それが感謝の世界なのです。
- Kanako Sato, Translator Yoshiaki Yamagami, Reviewer（日本語字幕を読む）
- 幸福度を高める方法（TED）
「私たち全ての人間に共通することは、幸せになりたいという気持ちを持っていることだ」と、修道僧であり諸宗教の研究者であるデヴィッド・スタインドル=ラスト（David Steindl-Rast）さんは言います。「幸せは感謝の心から生まれる」と彼は説きます。ゆとりを持ち、自分の方向性を見極め、そして何よりも感謝の気持ちを持つことについて、彼の教えが心に響きます。
- 幸せになりたいなら 感謝しよう（TED2013）
