2017年5月16日、PwCネットワークのStrategy&は、世界の上場企業における時価総額の上位2,500社を対象に、CEOの承継についての第17回となる年次調査をまとめています。調査対象のうち2016年にCEOが交代したのは14.9%、372社でした。日本ではいくつかの顕著な傾向が見られます。調査の全文は、下記のPDFをご覧ください。
- 2016年 世界の上場企業上位2,500社に対するCEO承継調査結果概要(PDF 300KB)
日本は2016年新任CEOの平均年齢は61歳と昨年より1歳上がり、世界平均の53歳と比べて8歳も高くなっています。
・新しく就任するCEOの平均年齢は、日本が61歳ととびぬけて高い。
日本企業で日本人以外のCEO就任は0%(世界平均13%)、3%が他企業からの招聘で(世界平均18%)、他企業でのCEO経験は9%(世界平均21%)でした。さらに他企業での業務経験は33%(世界平均74%)(図表10参照)、MBA保有率は4%(世界平均36%)で 、これらの数値はすべて世界で最も低い値です。また、新任女性CEOは0%(世界平均3.6%)でした。
・他企業での経験は日本が最も少なく、1つの企業に勤め続けて就任するCEOが2/3を占める。
国家でも企業でもリーダーの資質は、その行方を大きく左右します。年齢や資格が全てではありませんが、日本企業のリーダーシップや経営判断について疑問を持つ事例が後を絶たないのも事実です。
- 2016年、世界のCEO交代率は14.9%(05/16,2017 Strategy&)