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米ハワイ州で「医師による自殺幇助」が合法化される

ハワイ州で末期患者の医師による自殺ほう助(Physician Assisted Suicide: PAS)を合法化した Our Care、Our Choice Act(医療選択法)が3月28日、州議会で可決成立しました。4月5日には日系人(沖縄)のデイビット・イゲ(David Y. Ige)知事が署名して制定されました。全米ではPASを合法化した6番目の州になります。

HB 2739: Our Care, Our Choice / Governor David Y. Ige

この法案は、厳しい要件でPASの合法化を認めています。その要件は「ハワイ州在住の成人が対象」「2人以上の医師が”患者の余命6か月未満”と診断している」「患者は自ら決定できる精神状態にある」「患者は処方薬物を自ら服用することができる状態にある」「医師以外の医療従事者による処方を禁じる」などです。 

ハワイ州(人口約142万人)では過去20年以上にわたり PAS合法化の賛否論議が続いていました。2017年春には立法化が盛り上がり、上院は圧倒的多数で可決しましたが、下院は委員会審議段階で「審議時間が足りない」と打ち切り、廃案となっています。

全米各州では、すでにオレゴン、ワシントン、バーモンド、カリフォルニア州が特別立法で、モンタナ州が州憲法の援用でPASを合法化しています。2019年1月1日から施行されます。日本も真摯な議論を望みます。

死の医師と呼ばれたジャック・ケヴォーキアン(Jack Kevorkian)


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