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難破船のエメラルド指輪が120万ドルで落札、ウクライナ人道支援へ寄付

スペインのガレオン船で、400年前の有名な難破船ヌエストラ・セニョーラ・デ・アトーチャ(Nuestra Señora de Atocha)から発見されたエメラルドをセットした指輪が120万ドル(約1億6,000万円)で落札され、その収益のすべてがウクライナの人道支援グループに寄付されます。この指輪はミッツィ・パデュー(Mitzi Perdue)氏が、婚約指輪としてフランク・パデュー(Frank Perdue)氏から贈られましたものでした。

The 1622 Tierra Firme Fleet Disaster: Wreck, Rescue, & Recovery, 1622-1678 / Mel Fisher Maritime Museum

1985年にダイバーでトレジャーハンターのメル・フィッシャー(Mel Fisher)氏が、アトーチャ号の船体を発見し、18万枚の銀貨や24トンのボリビア産の銀、125本の金の延べ棒に加え、コロンビア産エメラルドの原石を回収したと発表しています。発見された宝物の一部は、フィッシャーの探検に資金を提供した世界有数の鶏肉会社パーデュー・ファームズのフランク・パデュー(Frank Perdue)氏に贈られ、1988年にエメラルドの一つを妻のミッツィにプロポーズする際の婚約指輪にしました。

夫のフランクは2005年に亡くなり、ミッツィ・パデュー氏はウクライナの人道支援グループに寄付するために、この指輪を売ることにしました。「亡くなった夫は、私が知っている人の中で最も人道主義的な人だった。彼からの贈り物をこうして利用することを、彼も喜んでいるはずだ」と、声明で述べています。

メル・フィッシャー海洋博物館(Mel Fisher Maritime Heritage Museum)は、米フロリダ州キーウェスト200 Greene Streetにある博物館です。17世紀の難破船ヌエストラ・セニョーラ・デ・アトーチャや、ヘンリエッタ・マリー(奴隷船)、サンタ・マルガリータなどから引き揚げられた財宝が展示されています。館名は創設者であり、財宝の発見者メル・フィッシャーにちなんで命名されました。

1622年、1715年、1733年にハリケーンが大西洋を渡ってスペインに向かう艦隊を壊滅させました。これらの嵐によって多くの船が破壊され、米フロリダ沖で沈没しました。船には、希少なインカ銀、貴重な宝石、銀地金、武器、および当時の物語を伝える多くの物が運ばれていました。YouTubeでは、1622年のティエラ・フィルメ艦隊の海難について、沈没、救助から再起、1678年まで解説しています。

Rare emeralds discovered in shipwreck set to fetch millions / Fox News(YouTube)

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