映画やテレビなどの撮影技法としてダッチアングル(The Dutch Angle)があります。おもに不安や恐怖感を表現したいシーンが多いようです。
カメラの水平を傾けて撮影するので、傾斜角度によりますが、映像を観る人に生理的な違和感を覚えさせて、惹きつける心理効果もあります。
過去の映画から「ダッチアングル」シーンの傾斜角度を計測して編集した面白いムービーが公開されています。
これらの各シーンは、印象的ですが映画を代表するような名シーンにはならないのが面白いですね(^^)
対象物がない空中や宇宙空間を除いて、演出意図と演出効果を高めるようにさり気なく採用すべきです。
新しい表現を強調したいがために、この「ダッチアングル」を多用した本末転倒のテレビドラマがあったことを思い出しました(^^)
90度も傾けると明快で楽しくなりますが・・(笑)
- How the Dutch Angle Turns Cinema Around(Fandor.com)
The Dutch Angle from Jacob T. Swinney on Vimeo.
キューブリック監督が多用した「広角レンズ」と「一点透視」。観る人を惹きつけ、吸い込まれるような視覚効果、ジェームズ・キャメロン監督やスピルバーグ監督などにも影響を与えています。