ニコラス・ネグロポンテ(Nicholas Negroponte、1943年 – )さんは、計算機科学者。マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボの創設者・名誉会長として知られています。米国の初代国家情報長官ジョン・ネグロポンテ氏は実兄です。
「1984年に、ニコラス・ネグロポンテが語った5つの予測」というタイトルの TED Talksがあります。その予測とは、CD-ROM、ウェブ・インターフェース(Web)、自動対応端末、iPhoneのタッチパネル入力、子ども1人に1台のラップトップ計画(OLPC)などですが、驚くほど的確だったことが分かります。
下記YouTube動画(頭出し)で「良い教育とは、よく楽しめるものでなければなりません・・・小さな子どもにプログラミング自体を教えるのは絶対に間違いです」と述べています。
その例として、セネガルでの子供たちと、ニューヨークで字が読めない7.8歳の子どもが「自分一人でLOGO言語を理解して解説したことです」と語っています。
そして「話すことより、読み書きのほうが難しいと信じていますが違います」と語っているところは必見です。教育はコンピュータにより大きく変革します。
下記YouTubeは、その場面から始まります。
1984年(昭和59年)は、アップル社の革新的なCM「1984」がスーパーボウルで放映され、名機 Macintosh 128kが発表された年です。
- パソコンの歴史1984年(@関西人)
この図は、メディアラボ設立当時(1985年)に全てがデジタル化に向かい、メディアとデジタル関連産業は融合し、そして、産業構造が変化することを予測したものです。
いま、ディズニーやコムキャスト、AOLの経営戦略が変化し、Yahoo、Amazon、Googleなどのネット企業が生まれ成長しています。
これまでメディア産業として確立した映画や新聞、テレビ、そして出版、印刷産業などのビジネスモデルが急激に変化しています。
デジタル変革を正しく理解した国家や企業・スタートアップは成長すると思います。
- TED Speaker/TED Attendee: Nicholas Negroponte(Tech visionary)
- Subtitles and Transcript(日本語字幕を読む)
- ニコラス・ネグロポンテ氏インタビュー「文字が読めない子どもたちにパソコンで本を読んでほしい」(2012年03月27日 論座/WEBRONZA)