インドネシアのジャワ島西部で10月21日午後に起きた地震では、これまでに271人の死亡が確認されました。現地では生存率が急激に下がるとされる発生から72時間が迫っていて、懸命な救助活動が続いています。40人が行方不明となっているほか、けが人は2,000人以上に上っています。また、亡くなった人の37%が子どもだとしています。放課後の課外活動に参加していた児童が多い時間帯でした。
- インドネシア ジャワ島地震 271人死亡40人不明 懸命の救助続く(11/24 NHK)
- M 5.6 – 18 km WSW of Ciranjang-hilir, Indonesia(11/21 USGS)
- 2022 West Java earthquake(Wikipedia)
インドネシアの国家防災庁(BNPB)では、倒壊した建物のがれきの下敷きになったり、土砂崩れに巻き込まれたりした人たちの救助活動を急いでいます。22日に現地を視察したジョコ・ウィドド大統領は人々の救助に最優先であたることや救助活動を妨げている土砂崩れで寸断された道路の開通を急ぐことなどを指示しました。
現地では生存率が急激に下がるとされる発生から72時間が迫っていて、懸命な救助活動が続いています。その後も地震が相次ぎ、再び土砂崩れが発生するおそれがあることから、救助は難航しています。
地震の規模(マグニチュード5.6)は中程度でしたが、深さが浅いために強い揺れが発生しました。BNPBは住宅や建物への被害の程度はまだ評価中としましたが、被害は「大規模」であると述べています。少なくとも 56,230戸の家屋が被害を受け、うち 22,241戸は大きな被害を受けました。31の学校、124の宗教施設、13のオフィスビル、3つの医療施設が被害を受けています。
- ジャワ島西部地震関連ニュース(Googleニュース検索)
ジャワ島は、スンダプレートを北に、オーストラリア プレートを南に分離する活発な収束境界の近くにあります。スンダ海溝によってマークされた境界では、北に移動するオーストラリアプレートがスンダプレートの下に沈み込みます。沈み込み帯では、マグニチュード8.7までの地震を発生させることがあります。