IBM研究所が、個々の分子をピクセルとして使ったストップモーション動画「A Boy and His Atom(少年と原子)」を制作しています。世界最小の映画としてギネス世界記録にも認定されています。
2台の走査型トンネル顕微鏡を使用していますが、IBMのチューリッヒ研究所にいた2人の研究者が1982年に開発した装置で、研究者らは1986年にノーベル物理学賞を受賞しています。
動画制作は、銅の表面に置かれた約5,000個の一酸化炭素分子を動かし、分子が正しく配置されるたびに、静止画をレンダリングして最終的に242フレームを作成。仕上げるのに1日18時間作業で10日間を要したそうです。
Atom(原子)と名付けられた少年が1個の分子と仲良くなって、キャッチボールをしたり、跳ねたりする様子をほのぼのと描いています。
IBMのナノテクノロジーのプロモーションとして作られたものですが、物理学研究者が自らクリエイティブする文化がいいですね(^^)
りばてぃ♪さんの「みんな誰もがアーティスト」の下記エントリがありました(^^)
- IBM Research、原子を使った世界最小の映画を製作(IBM リリース)
- IBM Research Makes World’s Smallest Movie Using Atoms(Press release)
- 警備員のオジサンも作品展示? さっすがニューヨークなアート展、Insider Art(NYの遊び方)
- IBM Atomic Shorts: The sound of moving atoms(YouTube)原子が動く時の独特の音
- A Boy and His Atom(IMDb)Ratings: 7.1
- 原子が主役、世界最小の映画:IBM(Wired.jp)