9月3日、国際医療NGO国境なき医師団(MSF)のインターナショナル会長、ジョアンヌ・リュー医師(Dr.Joanne Liu)が、国連でエボラ出血熱に関する特別概況説明をしました。
リュー会長は、「史上最悪のエボラ出血熱の流行に突入して半年、世界は流行を抑え込む戦いに敗北しつつある」「指導者たちは、この国境を越えた脅威に正面から取り組もうとしていない」と批判しています。
そして、「この病気の流行を食い止めるため、各国政府が直ちに、生物学的災害の抑制に専門知識を備えた民間、および軍の人材や装備を展開していくことが絶対に必要です」と述べて、各国政府の全面的な後方支援を受けた「生物災害対策チーム」の派遣を呼びかけています。
「こうした展開なしに、私たちは決して今回のエボラ流行を封じ込めないでしょう」と述べています。世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は、エボラ出血熱の死者が1,900人を超えたと発表しました。
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