Googleは、17年ぶりに会社ロゴを新しいものに変更するコーポレートアイデンティティーのリニューアルをしました。Googleロゴに関しては、IT企業らしいポップな感じのもので評判は良いのですが、同時に発表となった「G」のマークのアイコンについてはデザイナーの間からは見ていると不安な感じがするなど、一部では悪い評判が立っているそうです。
どことなく不安な感じがするという人の理由(原因)がアニメーション/ mboffin(imgur)で説明されています。このGのマークは、パイチャート(円グラフ)のように、円が青、緑、黄、赤で分けられていますが、それぞれのパイの切目は円の中心には向いていません。
人間は「自然の法則」に反する不安定(不規則)なものを見ると、心が動揺して不安感を覚えます。個人差もありますが、視覚的な不安感の指摘にはなるほどと思います(^^)
またピザやデコレーションケーキなど、普段見慣れている「円形物」を切り分ける場合は、必ず中心を通りますので「自然の法則」のようにもなっています。
「円」に注目せずに「水平」に注目すると、私には新デザイン(Google Icon)が水平感覚を覚えます。(下記の動画参照)
人の感覚は非常に鋭く、経験則や常識にも大きく影響されていることを感じます。画家ピカソの先進性をあらためて思いますが、さらに現代アートには、もっと難解な作品もありますが・・(^^)
2020年東京オリンピック/パラリンピックのエンブレムについて「盗作疑惑」や「似ている似ていない」の議論が巻き起こり、遅い決断でしたが撤回することになりました。
「STAP細胞疑惑」と本質的に似ている体質や権威構造を感じてしまいます。
21世紀の世界が追求する最大の価値。それは、オリジナリティ(Originality=独創性)とクリエイティビリティ(Creativity=創造力)です。日本の世界競争力を上げるためには、教育や経済など、すべての分野で価値シフトが必要だと思います。
- デビッド・ケリー:自分のクリエイティビティに自信を持つ方法(TED)
- Googleの新アイコンは何かがおかしい、良く見ると気づく意図的なデザインの破綻(Businessnewsline)
- Bjarke Ingels(ビャルケ・インゲルス)のデザイン(TED)(Nobuyuki Kokai)