米バージニア州にあるLeesburg Executive Airportに、無人管制塔システムが米国内では初めて試験導入されました。飛行場には滑走路の状況を中継するためのビデオカメラだけを設置し、ビデオカメラの映像を元に遠隔地に設置された管制塔センターの職員が管制官の役割を果たすというシステムです。
スウェーデンの航空機大手 Saab(サーブ)が開発を行い、現在、実用化に向けた予備的実験を進めているものです。飛行場には、14台の高解像度カメラを設置し、映像を遠隔地に設置された管制塔センター内に表示することで、現地の管制塔に居るのと同じ環境で航空管制を行うことを可能にしたものです。
飛行機が離着陸を行う際にのみ、航空管制官のサービスを受けることにより、管制官を常駐させるよりも費用の大幅な削減を見込むことが可能となります。システムが採用している高解像度カメラは、現地の管制塔に居る管制官が目視で滑走路上の航空機を確認するよりも、より鮮明な解像度で航空機を確認することができるようになるため、管制業務の質的な向上を図る上からも有利に働くことが見込まれているそうです。
地方創生と言われる日本ですが、人口減少、少子高齢化、過疎化が急速に進んでいます。21世紀の日本は人も予算も「選択と集中」、テクノロジーの進展にそぐわない法律や制度、規制は見直し、新しい価値を創出するイノベーションの時代です。
- バージニア州の飛行場に無人管制塔システムが導入、飛行場にはカメラだけを設置して管制官は遠隔指令(Businessnewsline)