梱包用の緩衝材となる詰め物から使い捨てのコーヒーカップまで、米国だけで毎年900万トンの発泡スチロールが生産されており、それは全く再利用されません。
- TED Speaker: Ashton Cofer(Youth inventor)
この資源の無駄と溢れかえったごみ処理施設の現状に衝撃を受け、アシュトン・コーファー(Ashton Cofer)さんは、科学フェアのチームメートと共に、使用済みの発泡スチロールに熱処理を施して他の役立つ物質を造り出しました。
FIRST LEGOリーグの世界イノベーション賞と、Google科学フェアのアメリカ科学イノベーター賞(2016 Scientific American Innovator)を受賞した彼らのオリジナルデザインを見てみましょう。
Google Science Fair 2016でのプロジェクト名は「再利用フィルタで発泡スチロールゴミの削減を(プロジェクト:Styro-Filter)」です。
Lukeさん、Juliaさん、Ashton さん(14歳)の3人の学生は、発泡スチロールの90パーセントは炭素で構成されているため、この物質をコスト効果の高い方法で何か役立つものにできないかと知恵を絞りました。
そして行きついたのが、汚染された水から汚染物質を除去することができる活性炭(カーボンフィルター)です。
資源ごみを効果的なフィルタにするためにさまざまな化学物質を何時間も試した結果、3人は埋立地からポリスチレンを大幅に削減し、汚染水を飲料水にできる活性炭の作成に成功しました。