マシュー・ズィーラー(Matt Zeiler/Linkdin)氏は、2013年に機械学習(マシンラーニング)で博士号を取得してニューヨーク大学を卒業しました。その後、彼のもとには IT大手企業が続々とスカウトに訪れました。
Googleからの誘いを断り、数日後には Microsoftからオファーが来ました。Appleからの面談の誘いを受けシリコンバレーに飛んだ際には噂を聞きつけたマーク・ザッカーバーグが FacebookのAIチームに加わるように説得しました。
ズィーラー氏は各社からのオファーを丁重に断り、スタートアップを立ち上げます。「今から考えるとクレイジーな決断だったかもしれない」と彼は当時を振り返ります。しかし、ズィーラー氏の生み出した AIアルゴリズムは特定の領域では Googleを上回っていました。
それから4年、ニューヨーク本拠のスタートアップ「Clarifai」は、機械学習の領域で最も有望な企業として広く知られています。Clarifaiは画像や動画の認識ツールを開発者向けに提供し、この分野で Googleや Microsoftを競合と見据えています。
Clarifaiが直近で力を注ぐのは、大手が注力するクラウドのデータではなく、スマートフォンをベースとした画像のAI解析です。ディープラーニングを人々が肌身離さず携帯するスマートフォンから広げて行こうとする戦略は注目されています。
- Artificial Intelligence: Why Diversity Matters(Clarifai Blog)
- Clarifai Demo(Website) 面白い画像/動画認識デモです(^^)
- AI分野で最注目のスタートアップ「Clarifai」創業者、30歳の野望(7/22 Forbes Japan)
- ザッカーバーグ自ら学生を口説く? 米国で激化するAI人材争奪戦(4/21 Forbes Japan)