米フィラデルフィアにあったテレベースシステムズ社(Telebase Systems,Inc.)は、画期的なデータベースのゲートウェイ・サービス(EasyNet)を開発、当時米国に850余りあった大小のデータベースの接続サービスを提供していたベンチャー企業です。大企業しか利用できなかったデータベースを、低価格と24時間サポートを武器として、世界中の中小企業や個人向けに販売していました。
有用な国内データベースが皆無の日本では考えられない事業サービス分野でした。
1990年当時と言えば、日本のデータベースは米国に10年遅れと言われていました。
手書きの書類をテキストに変換してコンピュータに入力するには、人手と時間と費用がかかり、さらに高価なサーバーを使用するデータベースの構築などは後手の後手、後手の状態でした。
日本のビジネス環境と言えば、紙ベースのワードプロセッサ全盛時代です。手書きの文書をきれいに印刷できれば良かったのでしょうね(^^)
行政の情報公開法制定の動きや、情報の共有と検索サービスやオンラインサービスの有用性が微かに認識され始めて動き出したような時代でした。
ネットワークとは、より多くの人たちに有用なデータベースの構築や、多彩なオンラインサービスを提供することこそが、最大の価値を生む利用法だと思いました。