8月7日、ロシア国防省は、新型の無人戦闘機「ハンター」が初飛行するビデオ映像(YouTube)を公開しました。ロシア語では С-70 «Охотник» (オホートニク)で、ハンターを意味します。ロシアはこれまでドローン開発では米国や他国に後れを取ってきました。V字形の機体やデザインが、2011年にイランで「鹵獲されたRQ-170」に酷似しているとして話題になっています。
この新型無人攻撃偵察機 S70 オホートニク(Okhotnik;ロシア語:Охотник)は、敵のレーダー網をかいくぐるステルス性能を持ち、最高速度は時速1,000キロで飛行するジェットエンジンを搭載。重量20トンで偵察用機器なども装備できます。多くの軍用機製造を手がけるスホイ社が開発しました。
英国王立国際問題研究所のロシア問題専門家によると、同国でのドローン開発が本格化したのは10〜15年前。一方、米国による攻撃型ドローンの利用は約10年に達しているそうです。
イラン製の無人攻撃機サーエゲは、鹵獲した RQ-170をコピーしたシームルグの武装搭載モデルとされ、4発の誘導爆弾を搭載可能とされています
- Iran–U.S. RQ-170 incident(en:Wikipedia)
中国の最新ステルス無人機 彩虹7(下記YouTube)は、中国航天科技集団が開発。尾翼がない翼長22mの全翼機で、外観は米ノースロップ・グラマン社の試作機「X47B」と酷似し、中国のサイバー攻撃で技術が盗まれた可能性を指摘されています。また、2011年にイランで鹵獲された「RQ170」の情報が中国に流出したとの見方もあります。
- 中国が最新鋭ステルス無人機「彩虹7」を初公開 米試作機と酷似(11/5,2018 産経新聞)