モスクワ(ミサイル巡洋艦)(ロシア語: Москва)は、ロシア海軍の誘導ミサイル巡洋艦です。スラヴァ級のミサイル巡洋艦でロシアの首都モスクワの名を冠しています。乗員は510名、ロシアの黒海艦隊の旗艦であり、ロシア海軍によるウクライナ攻撃を率いていました。4月13日、2人のウクライナ当局者は「モスクワがウクライナのネプチューン対艦巡航ミサイルに攻撃されて炎上した」と述べました。一方のロシア国防省は「モスクワは弾薬の爆発による火災によって深刻な損傷を受けてバランスを失い、母港まで曳航している途中で荒波により沈没した」と発表しています。ズムイヌイ島守備隊に「ロシアの軍艦よ、くたばれ」と言われた因縁の軍艦です。
- ミサイル巡洋艦モスクワ(Google検索)
4月13日、ミサイル巡洋艦モスクワがウクライナ軍のネプチューン対艦ミサイルを被弾して火災が発生しました。2発のミサイルはオデッサまたはその近くから発射されたとしています。巡洋艦モスクワには三段重ねの防空システムを装備しており、適切に対処すれば同時に、3発のネプチューン対艦ミサイル攻撃に対しても防御できる能力があるようです。
当日は悪天候で、ミサイル攻撃が「バイラクタル TB2」無人攻撃機による支援も受けており、巡洋艦モスクワの防空システムがドローンの攻撃にも乱され、地上からのネプチューン対艦ミサイルへの対応が遅れたとの情報があります。
ミサイル巡洋艦モスクワには対空ミサイルシステムを備えていましたが、旗艦の沈没により黒海地域(空域)に対する攻撃力低下は間違いありません。
2022年2月、ミサイル巡洋艦モスクワは「2022年ロシアのウクライナ侵攻」に参加するためクリミア半島セヴァストポリを出港。ウクライナ領海の端に位置するズミイヌイ島への攻撃でズムイヌイ島の守備隊に対して無線で投降を要求しましたが、守備隊は「ロシアの軍艦よ、くたばれ」と返答しています。この無線通信を最後に跡絶えたため全員が死亡したとされましたが、13名のウクライナ守備隊は捕虜となっていました。